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“おむすび瞑想”から始める、師走のマインドフルネス

“おむすび瞑想”から始める、師走のマインドフルネス

 

早くも師走。年末に向けて慌ただしさが加速する時期こそ、心と体を整えて落ち着きを取り戻したいところ。そこで、藤原美智子が実践しているのが “おむすび瞑想”。その方法と効果とは?

 

おむすび1個15分。“今ここにいる自分”を噛み締める

 

――早いもので、もう12月。慌ただしい師走がはじまりました。

師走って、どうしても気が急って前のめりになってしまいますよね。だからこそ、日常の中で自分自身と向き合う時間を作って、“心と体を同じラインに整えること”が大事だと思うんです。そこで、私が実施しているのが“おむすび瞑想”なの。

 

――おむすび瞑想? ! いったいどんなものなのでしょうか?

私は昼前のバレエのレッスンに出かける時は自家製味噌をつけた玄米おむすびを持って行くことが多いんです。ワンハンドでさっと食べられるので便利なんですよね。先日、その1個のおむすびを15分かけて食べてみたんです。誰とも話さず黙々と、お米の一粒一粒を味わいながらじっくり食べていたら、なんだか瞑想しているような感覚になって。忙しなさがすうっと消えて、「心が今ここに戻ってきた」と感じたの。

 

――まさにマインドフルネスですね。

お坊さんは修行中、音を立てないで食べる、つまり一切喋らずに黙々と集中して食べる“黙食”をするらしいのだけど、それも“今ここにいる”ということの修行の一つでもあるのかな、と。おにぎりを噛み締めながら、ふとそんなことに気がついたの。

 

素食・小食のおむすびで、忙しない師走の胃腸もリセット

 

――瞑想というと難しいイメージがありますが、おむすびなら手軽で、すぐに実践できそうです。

テーブルに並んだ料理だと、あれもこれもと心が動いてしまうし、誰かと一緒に食事をすると、どうしてもおしゃべりに花が咲いてしまう。だから、おむすびを一人で食べるのが瞑想にはちょうどいいんじゃないかしら。12月は食事会やパーティーでごちそうを食べる機会も多いから、たまに“おむすび瞑想”で素食・小食にすると、動きっぱなしで忙しない胃腸がリセットできるのではないかしら。

 

――いつもは、おむすび1個をあっという間に平らげてしまいます(苦笑)。美智子さんは普段からゆっくり食事をされる印象がありますが、いかがですか?

私もヘアメイクの仕事をしていた時は、撮影現場で誰よりも早く食事を終えていました(笑)。すぐに次のカットのための準備を始めないといけないので、早く食べる癖がついてしまったの。これじゃダメだと思って、時々ゆっくり噛んで食べることを意識的に行っていたけれど、おにぎり1個を15分もかけて食べられたのはつい最近のこと。それで、これは瞑想だと気がついたんです。

 

――じっくり咀嚼するコツはありますか?

いろいろ試してみたけれど、私は噛むときにあごを下から上にあげることを意識しています。そうすると、しっかり咀嚼できて、米粒がいつの間にか口の中でなくなっていくの! お米は噛めば噛むほど甘みが出て美味しくなるし、ゆっくり咀嚼するのにぴったりじゃないかしら。

 

よく噛んで、体を伸ばして。心と体を同じラインに整える

 

――噛むことは、胃腸にも心にもいいんですね。

噛むだけでもカロリーを燃焼すると言われているし、ゆっくり噛むことは食べ過ぎ防止にもなりますよね。それに、口の周りの筋肉が鍛えられてフェイスラインの引き締めにも繋がるし、歯にも消化にも心にもいいので、一石何鳥にも! 日々のストレッチもそうだけど、気持ちよかったり、おいしかったり、いろいろな効果を感じられると、苦行ではなく楽しみになるのよね。

 

――撮影時に見せていただきましたが、体がすごく柔らかいですよね。これもストレッチの効果でしょうか?

そうなの! 私は子どもの頃から体がすごく硬かったし、肩こりも酷かったんです。でも、朝晩のストレッチを習慣化したら、ここまで柔らかくなったの。マッサージ師もあきれるほど硬かった私が柔らかくなれたのだから、誰だってやればきっとできるはず! 大事なのは、自分ができる範囲で無理なく続けることだと思います。師走は忙しいけれど、よく噛んで食事をしたり、体を気持ちよく伸ばしたりしながら、心と体を同じラインに整えていきたいですね。

 

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