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パフォーマンスを高めるために。 藤原美智子流・セルフケア

パフォーマンスを高めるために。 藤原美智子流・セルフケア

 

冬の感染症に加えて花粉の飛散も始まり、体調管理に気が抜けない時期。試験や式典、プレゼン、発表会など、大事な予定を控えていればなおさらのこと。藤原美智子が日頃の体調管理やパフォーマンスを上げるための心がけについて語ります。

 

 

大事な時こそ“普通”を意識し、満遍なくバランスよく

 

――美智子さんはこの時期、体調管理としてどのようなことを行っていますか?

体調管理は日頃から心掛けていますが、「この時期だから」という特別なケアはしていないんです。習慣化しているのは、1週間に1回は整体に通う、週5~6回は自分でストレッチをする、バレエやジムなどで体を動かす、毎日お風呂に入って血流が滞らないようにする、食事はバランスよく食べて7.5分目を意識するなど、普通のことばかり。でも、普通のことを意識することが一番難しいことでもあるんですよね。

 

――確かにそうですね。極端なことをしてかえって体調を崩したり、気を張りすぎてストレスを感じたりすることもありますし。

何事も「これさえあれば」「これさえやれば」という近道はないと思いますし、大事な予定を控えている時こそ頑張りすぎないほうがいいみたい。私も現役時代は頑張りすぎて、よく風邪を引いていました。忙しくて運動もしていなかったし、肩こりもすごかったし、夜はお酒を飲んで締めはラーメンなんてこともしていたし (苦笑)。それはそれで楽しい日々ではあったけれど、体調管理においては、どんな時も「満遍なくバランスよく」ということがやっぱり一番だなと思います。

 

緊張を解きほぐす、「かっこ悪い」おまじない

――美智子さんは講演やトークショーなどのお仕事も多いですが、舞台でいつも通りの力を発揮するためにメンタル面でケアしていることはありますか?

34歳で事務所を設立してから講演やトークショーの依頼が増えたけれど、最初のころは慣れていないから毎回とても緊張しました。こんなにドキドキするのはなぜだろうと自己分析してみたら、いつもの自分よりカッコよく見せようとするからだとわかったの。そして、それって、かっこ悪いなと思ったんです。次の講演から「かっこ悪い、かっこ悪い」って自分に言い聞かせるようにしたら、舞台に上がる時にドキドキしなくなりました。話してるうちにまたドキドキしてくると「かっこ悪い、かっこ悪い」って言い聞かせる。それを繰り返していくうちに、ほとんど緊張しなくなりました。

 

――「かっこ悪い」と思うと、肩の力が抜けるんですね。

私の場合は、かっこよく見せようとする意識が緊張の原因だとわかったので、「かっこ悪い」がおまじないになったけれど、人によって緊張の原因は違うから、“効く言葉”も違ってくるかなと思います。あと、どんなこともある程度回数を重ねないと慣れないものなんですよね。先日の初めてのバレエの発表会は見事に緊張しました(笑)。

 

 

日々の積み重ねがあるからこそ、力の抜きどころがわかる

 

――バレエの発表会は、講演やトークショーとはまた違う緊張感がありましたか?

“舞台慣れ”はしているけれど“踊り慣れ”はしていないので、本番では思うように体が動きませんでした。ステージに立つこと自体は慣れているので、客席を見渡したり、振りを忘れてもその場で創作できる余裕はあったけれど、自分としては練習の半分くらいしか動けなかったですね。何事も“慣れ”は必要なんだなって、とても勉強になりました。

 

――自分が緊張したり不安になったりする原因を分析することが大事なんですね。

ただ悩むのではなくて、なんでだろうって自分の頭で考えることが大事じゃないかしら。自分の状態を冷静に分析することで、心に余裕ができて、肩の力が抜けやすくなると思います。力みがあると実力は発揮できないので、いかに肩の力を抜けるかが大事。でも、たくさん練習したり、十分に準備をしないと“力の抜きどころ”がわからないから、結局は日々の積み重ねが大事なんですよね。

 

――入念に準備をしたり、一生懸命に練習したりすることで、初めて力の抜きどころがわかる、と。

最初から力を抜いてしまうと何も身につかないですからね()。日々の積み重ねがあるからこそ大事な場面で肩の力を抜くことができると思うので、やっぱり努力は必要。十分に準備をして、本番では余計な力を抜く。そうすることで初めて実力を発揮できるんじゃないかなと思います。仕事やプライベートで大事な予定を控えている皆さんが、心身ともに万全で、いつも通りの力を発揮できることを願っています!

 

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