マスク明けの春こそ、シミカバーで好印象肌
3年ぶりにマスクを外して過ごせそうな春、改めて注目したいのがベースメイク。明るくいきいきとした好印象肌に導く、シミカバーメイク「きほんのき」を藤原美智子が語ります。
シミはコンシーラーでなければ絶対にカバーできない
――美智子さんはコロナ禍から、ちょっと気になっていたことがあるそうですね。
そうなんです。マスクで顔が隠れるからとコンシーラーやファンデーションを塗っていない方が結構多くて。でも、マスクの端からシミが見えていたり、マスクとの色の差でシミが目立っていたり……。シミって本人はあまり気にしていなくても、人の目にははっきりと見えるものなんです。そして、シミが見えると、それだけですごく老けた印象になってしまうから、もったいないなって思っていたんです。
――「シミだけは個性に変えられない」と常々仰っていますね。
欠点を個性に変えるというのがメイクの考え方の一つとしてあるけれど、残念ながら、シミだけは個性に変えられない。肌をいきいきとした印象に導くには、シミをきちんとカバーしなければならないんですね。それで私はMICHIKO.LIFEを立ち上げた時、シミに特化したコンシーラーを作ろうと思ったんです。
――なぜ、シミカバーに特化した「パーフェクトレタッチコンシーラー」を開発しようと思ったのですか?
ヘアメイク時代から感じていたことなのですが、「ファンデーションを塗ればシミはカバーできる」と思ってる人が意外とたくさんいらっしゃるんですよね。でも、ファンデーションはあくまでも肌全体の色味を均一に整えたり、質感を変えたりするものであって、「色の差」をカバーすることまではできないんです。シミカバーの目的は、シミと地肌の「色の差を埋める」ことにある。
だから、カバー力のあるコンシーラーでなければシミは絶対に隠せないんです。コンシーラーだけでなくファンデーションや他のメイクアイテムにも言えることなのですが、「使う目的は何か」ということを明確にした上で選んだり、使い分けたりすることが大切。それだけでメイクの仕上がりが全然違いますから。
コンシーラーで「色の差」を埋め、ファンデで定着
――シミカバーにコンシーラーはマスト。
ヘアメイクアップアーティストは必ずコンシーラーでシミをカバーします。もし100個シミがあったら1つ残らずコンシーラーでカバーする。そう言っても大げさではないくらい、シミカバーはプロにとっては重要なプロセスです。たくさんのシミをコンシーラーでカバーしても厚化粧に見えないのは、「面」ではなく「点」でカバーしているから。ファンデーションだけでシミをカバーしようとすると、知らず知らずのうちに厚化粧になってしまうので気をつけてほしいですね。
――コンシーラーでシミと地肌との「色の差」を埋めてから、ファンデーションを重ねる、と。
ベースメイクの手順をおさらいすると、まず化粧下地を塗ります。その後、コンシーラーでシミをカバーして、ファンデーションのスポンジ面を使って定着させます。この時のポイントは決してこすらないこと。軽くトントンパッティングするように塗ることです。MICHIKO.LIFEの「パーフェクトシフォンファンデーション」は、付属のパフがスポンジ面と起毛面の両面になっているので、スポンジ面でコンシーラーを定着させてから、起毛面を使って顔全体にファンデーションをふんわり塗ればベースメイクは完成。手順やポイントについてはウェブサイトの動画でも説明していますので、参考にしてみてください。
工程は2~3秒。シミカバーは難しくない
――コンシーラーとファンデーションはセットで揃えておくといいですね。一つ一つシミをカバーするのは時間がかかると思いがちですが、やってみると意外と手早くできますし、厚塗り感が全然ないです。
「パーフェクトレタッチコンシーラー」は、シミをしっかりカバーする固形タイプでありながらレタッチしやすいペンシル型に仕上げているので、初めてでも使いやすいんですよ。斜めにカットされているので、大きなシミはペン先を横にして、小さいシミはペン先を立てて。塗ったら指先で軽くトントンしてなじませてから、パフのスポンジ面にファンデーションをとって、やはりトントンと重ねるだけ。シミ1つをカバーするのにたったの2~3秒。やってみると想像以上に簡単だと思いますので、忙しい朝でもぜひシミだけはカバーして出かけてほしいです。シミカバーで老け感のない好印象肌を作って、マスク明けの春をいきいきと過ごしましょう。