大人の肌に心地いいインナーウェア選び

冬の乾燥に加え、年齢とともに敏感になる肌や体型の変化など、大人の下着・肌着選びはなかなか悩ましいところ。藤原美智子が自身のインナーウェア選びについて語ります。

肌が繊細になるぶん、肌に触れる素材も繊細に
――年齢を重ねるごとに肌が乾燥・敏感気味になり、インナーウェア選びが難しいと感じる女性は多いですよね。
年齢を重ねると誰でも肌の水分量は減っていきますよね。冬は特に乾燥するし、インナーウェアのカサカサ感やチクチク感が気になるのは自然なこと。私の場合、化繊は大丈夫なのですが、例えばタートルネックの締めつけ感が気になるようになって、素材やデザインを吟味するようになりました。年齢とともに肌が繊細になってくるぶん、肌に触れる素材も繊細なものに変える必要があるんじゃないかなと思います。洋服もランジェリーも肌着も、量より質。自分の肌や体型に合う良いものを見極めたいですね。
――ランジェリー選びはどんなふうに変わりましたか?
もともとランジェリーは好きで、過去にはインポートの高級ランジェリーに凝っていた時期もあったし、大手メーカーとコラボして、オリジナルデザインのランジェリーをプロデュースしたことも。フェミニンなランジェリーを身につけると女性らしさが増すと考えられていた時代だったんですね。でも、今はそういう空気感じゃないなと感じるし、私自身も年齢を重ねるうちにブランドやデザインには全くこだわらなくなって(笑)、今は機能重視です。
ランジェリーは貫禄が出ず、色やラインが響かないものを
――具体的には、どんなところにこだわって選びますか?
ブラはなるべくボリュームを抑えが抑えられるものを選んでいます。年齢を重ねると、どうしても身体に厚みが出てくるので、胸を強調すると、余計に厚みが増してしまうんです。“グラマー”が“貫禄”になってしまうのは避けたいので、ブラは盛らずにボリュームダウンしてスマートに見えるものを選んでいます。ショーツはパンツスタイルが多いのでヒップにラインが響かない素材やデザインのシームレスショーツ一択。最近は専門店以外でもランジェリーを気軽に買えるようになってきたし、デザインもシンプルなものが増えてきたので助かります。
――色も決めていますか?
ブラック一択です。あとは、白っぽい服を着るとき用のベージュ。化粧品や洋服もそうだけれど、インナーウェアも年齢や肌質に合わせて見直して、今の自分に合った素材や形のものにアップデートしていくことが大事じゃないかなと思います。「着心地が大事」とか「絶対に響かないもの」とか、自分なりの基準を決めると選びやすいのではないかしら。
くたびれたらすぐに買い替えて、大人の清潔感をキープ
――買い替え時期は決めていますか?
時期を決めて買い替えることはしないけれど、これはちょっとくたびれてきたと気づいたら、すぐに買い替えます。大人になるほど、生地がくたびれていると清潔感なく見えてしまうし、そうすると自分自身も古びて見えてしまうんですもの(笑)。素材にさえ気をつけていれば大人にとって必要な清潔感はキープできると思っています。私は物持ちがよくて、大事に使ってしまうタイプなので、逆に気をつけるようにしています。
――最近ではナイトブラやリカバリーウェアなどもトレンドになっていますが、眠りの質を重視する美智子さんのナイトウェアのこだわりを教えてください。
寝る時はリラックスしたいので、インナーウェアは何も身につけず、素肌にパジャマだけ。こう言うと、とても驚かれるのだけれど、私にとってはこれが当たり前で、逆にナイトブラをつけている方が多いと聞いて驚いています(笑)。パジャマも以前はシルクのものを着ていましたが、今はシンプルなコットンパジャマ。洗濯も気兼ねなくできるし、肌馴染みがいいので落ち着いて寝られます。いずれにしろ、肌に直接身につけるものは自分が心地いいと感じるものを選ぶことが一番大切ですよね。