Skipする

肌も心も上を向く。大人の恋と、ときめきと

肌も心も上を向く。大人の恋と、ときめきと

 藤原美智子

心躍るバレンタイン。藤原美智子が想いを伝えるコツ、“推し”という名のときめき、夫との馴れ初めエピソードなど、さまざまな視点から大人の恋について語ります。

 

愛情の押し売りにならないように、相手の立場で考える

 ――日本ではバレンタインといえば好きな人に想いを伝える日というイメージがありますが、美智子さんは告白に関する思い出はありますか?

昔のことはあまり覚えていないのだけど()、改まって告白したことはないんです。というのも、いいなと思う人は相手も同じ気持ちでいてくれることが多かったので。でも、脈があるかないかは、相手をよく見ていたら、なんとなくわかるところがあると思うんです。

 ――さすがです! 想いを軽やかに伝えるコツがあればぜひ教えてください。

好きという気持ちは大切にしつつも、あまり一生懸命に「好きになってもらおう」としないことじゃないかしら。好きになってもらおうとすると、どうしても“下から目線”になってしまうでしょう? でも、男の人には狩猟本能があるので、それを満たしてあげるためにも、あえて捕まえさせてあげるのが女性の優しさであり、愛情ではないかなと。

 

――余裕があった方がうまくいくのかもしれないですね。

さじ加減がちょっと難しいですけれどね。狩猟本能があまり高くなかったり、ハードルが高いとすぐに諦めてしまう男性もいるので()、「ちょっと頑張ればいけるかも!?」と思える程度に、少しだけ追いかけさせてあげるのが理想ですね。ピュアな想いをストレートに伝えることも素敵だけれど、大人になるほど、それが「愛情の押し売り」になっていないか、相手の立場に立って考える余裕が生まれてくると思いますし、相手のフィルターを通して物事を考えることが大切じゃないかしら。そして、そうした視点で接すると、相手が振り向く確率は自然と上がるんじゃないかなと思います。

 

恋愛や推し活でのときめきは、最高のアンチエイジング

 ミラーとヘアーブラシ

――最近は“推し活”にハマる女性も増えていますが、恋愛ではなくても、誰かにときめくことは素敵なことですよね。

もちろん! 誰かを純粋に応援したり、ときめいたりすることは、恋愛に近い感覚がありますよね。目に輝きが生まれて、肌もつやつやして、女性としての魅力がぐっと増すので、ときめきこそ最高のアンチエイジングだと思います。いくつになっても誰かを素敵だと思う気持ちは大事にしたいですよね。

 

――ちなみに、美智子さんの“推し”は誰ですか?

具代的に“推し活”をしているわけではないのだけれど、人間性や生き方が素晴らしいなと思って応援しているのは、大谷翔平さん! いつも爽やかなユニフォーム姿だけれど、先日、タキシード姿でスピーチをする映像を見て、思わずギャップ萌えしてしまいました()。周りを見ていても、大谷選手“推し”の女性は多くて、まさに正統派だなと思います。BTSも好きですし、私は昔から正統派がタイプなんです。夫はちょっとタイプが違いますけれど()

 

47歳で訪れた心の変化。夫と出会って初めて結婚を意識

 

 ――そうなんですね! 以前のコラムで、結婚されたのは美智子さんが50歳の時と伺いましたが、旦那さまとの馴れ初めをぜひ教えてください。

 

夫と出会うまで、私自身は結婚を考えたことがなかったんです。でも、47歳の終わり頃、大晦日に除夜の鐘を聞きながら、「これまでは仕事が一番だったけれど、そろそろ生活を楽しんでみてもいい頃かな」って、ふと思って。「結婚もいいかな、結婚するなら一緒に生活楽しめる人がいいかな」と思いを巡らしたの。そうしたら、その翌年、48歳の夏に共通の知人を介して夫と出会ったんです。

 

――どのような出会いだったのですか?

友達とその彼と一緒にお酒を飲んでた時に、友だちが夫を呼びだしたんです。友だちは彼と二人になりたそうだったし()、私も気分良く酔っていたので、「映画でも観に行きましょう!」って夫を誘ったみたい。映画を観て、ラーメンを食べて、「ありがとう! またね〜」って風のように去っていったと後から聞きました(笑)。出会いがそんな感じだったので、次のデートのお誘いがあった時は驚きましたね(笑)。でも、最初から取り繕うことなく、接したのがよかったのかもしれませんね。

 

――結婚を意識したきっかけはあるのでしょうか?

出会ってから何度か食事をするようになったのだけれど、「ある日、ごはん作りますよ」って言われて。実際に作ってもらったら、とても上手で、胃袋をつかまれちゃいました(笑)。そのときのテーブルコーディネートも私のセンスと似ていて、「この人とだったら一緒に人生を楽しめそう」と気がついたんです。そこから彼に対する見方が変わっていって、50歳の私の誕生日に入籍しました。今振り返ってみると、夫との恋愛も含めて、自分の人生が大きく変化したのは、40代後半。以前掲載したコラム「分岐点は46歳」シリーズも多くの反響をいただいたので、次回は40代後半のマインドの変化について、お話ししますね。

 パーフェクトシフォンファンデーションとフェイスブラシ

ご登録ありがとうございました。 好評につき売り切れました。 在庫切れ