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分岐点は42歳。 凝りをほぐして、巡りよく生きる

分岐点は42歳。 凝りをほぐして、巡りよく生きる

 

藤原美智子が自身の人生のターニングポイントを振り返るシリーズ第4弾は「42歳の分岐点」。人生で最も忙しい時期に始めておいて本当に良かったと思える習慣とは。

 

体の凝りや歪みに悩まされ、プロの力を借りることに

――美智子さんの40代には分岐点が二つあるそうですね。

私にとって40代は人生の中で最も忙しかった時期。だから分岐点も2回訪れたんじゃないかなと思います。どちらも今のライフスタイルや食生活につながる大切な分岐点で、42歳はストレッチを、46歳は朝型生活を始めるきっかけになった年です。今振り返ると、この2つは40代で始めておいて本当によかったなと思います。

――46歳の分岐点については以前お伺いしましたが、42歳の分岐点はどういうものだったのでしょうか。

30代後半から仕事がものすごく忙しくなっていって、肩凝りも酷くて首が回らなくなっていたんです。職業病とも言えるかもしれませんね。メイクする時って、モデルさんの横に立って顔を覗き込む体勢になるんですが、つまり上半身を左にねじって、さらに下に傾けるという姿勢になるんですね。さらに左肩が上がって、右肩はグイッと内側に入れるという姿勢になるんです。一日中メイクしているので、その姿勢が固まったままになって、腰は痛くなるし、首や肩がガチガチに凝ってしまうの。

――首や肩の凝りが酷くなると、本当に辛いですよね。

脳にも影響が及んでしまうのではないかと心配になるくらい辛かったの。それで、仕事の合間を縫って、整体やマッサージに通うようにしたんです。どこに行っても「よくこれで生きてますね」って笑われるくらい凝りが酷くて、担当の方もかなり大変だっと思います(笑)。プロの力を借りることで施術後しばらくは楽になるのだけど、毎日朝から夜中まで撮影だったから、時間が経つとまた凝ってくるんですよね。これはやっぱり人の力を借りるだけじゃなくて自分で自分を構ってあげないとダメだなと思ったんです。

体が楽になると心にも余裕が。血流が良くなると肌も潤う

――整体やマッサージにはどれぐらいの期間通われていたんですか?

少し体が楽になったと思うまで2年かかりました。だから40歳で整体やマッサージに通い始めて、自分でストレッチを始めたのは42歳になってからという感じですね。それまではもう毎日疲れ切っていて、凝りも酷すぎたから、自分でやろうなんて発想すら思いつかなかったの。それが整体やマッサージに通うようになって体が楽になると、気持ちにも余裕が出てきたんです。それで初めて「自分でもやろうかな」ってやる気になったの。だから私は、本当に辛い時は無理をしないでプロに任せていいと思うんです。体が楽になって自分でもやってみようかなと思えるようになったら始めればいい。心にも体にも余裕がないときは自分で全てケアするなんて難しいですもの。

――凝りが解れると、いい変化がいろいろあるんですね。

凝りが解れて体が柔らかくなるのはもちろん、血流が良くなるのも嬉しい変化ですよね。それまではどんなに高級な化粧品を使っていても乾燥していたのが、血流が良くなるにつれて肌の乾燥が落ち着いてきて。やっぱり血流って美容にとっても大事だなと実感しました。

 

毎日コツコツ続ければ、体は確実に変わっていく

――最初はどんなストレッチから始めたのですか?

初心者だからどんなストレッチをやったらいいのか分からなくて、ふっと思い浮かんだのが開脚ストレッチ。最初はもう全然できなくて45度くらいしか脚が開かないの()。でも、テレビ見ながら2時間くらいやってると、ふっと緩む瞬間があって、ストレッチを始める前と比べて明らかに柔らかくなるんですよね。その変化が楽しくて、当時はもう毎晩のように開脚ストレッチをやってたの。

 ――テレビを見ながらとはいえ、12時間の開脚ストレッチを毎晩!

「昨日1ミリ柔らかくなったから、今日やらないと、またすぐに元に戻っちゃう!」と思って、もったいないからまたやるの。その繰り返しで毎日やってたら、どんどん柔らかくなってきて……4年後には上半身がペタッと床につくようになりました。それでやる気が出てきて、いろんなストレッチの本を買って試してみるようになったんです。

――ほかにはどんなストレッチを習慣化していますか?

血流を良くするには股関節を柔らかくした方がいいので、Y字バランスも取り入れています。最初は全然上がらないけれど、毎日コツコツ続けるうちにだんだん上がってくるの! 体って変化がわかりやすくて、「大人でもやればできるんだ!」と思えるし、ちょっとやるだけでふわっと体が解れて血の巡りがよくなる感覚がある。それが嬉しくて、やる気が湧いてくるんです。横向きに寝て腕を回して肩甲骨を解すストレッチも、その頃からずっと続けていますね。オーソドックスなのが一番続けやすいんじゃないかなと思います。

 ――ストレッチの習慣化が今のバレエにつながっているんですね。

そうなの。ストレッチ、ピラティス、バレエと少しずつステップアップしてきました。筋肉ってやっぱり使わないと固まってくるし、それは思考もセンスも同じ。いくつになっても、頭と体と心を動かし続けて、巡りよく生きていきたいですね。

 

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