MICHIKO.LIFE開発秘話<後編>
すこやかな肌代謝のスイッチとなる「溶解性炭酸」とは?
初期構想では「炭酸なし」だったスパークロイドミスト
──前編では、スパークロイドミストの開発時にオリジナル原料「MICHIKOLOID」を手がけたエピソードを伺いました。後編では、スパークロイドミストのもうひとつの大きな特徴となる「炭酸」について伺っていきます。
藤原:もともと「炭酸化粧水を作ろう」という構想があったわけではないんです。
今村:はい。「こういうミスト化粧水を作りたい」といった藤原さんのご要望は、もっとトロリとして肌にむちっと残る、実感としての保湿感が非常に高いものでしたよね。
藤原:ミスト化粧水はさっぱりしたものが多いから、リッチなテクスチャーものを作りたかったんです。でも、結局はそれが難しくて。
今村:ミスト化粧水は、細かい霧で肌にふわっとなじませる必要があります。その場合に化粧水にとろみがあると、どうしても分子サイズの関係でノズルが詰まってしまうんですね。スプレー部分を何種類も試したり、いろいろとやってみたのですがどうしても上手くいかなくて。そこでたどり着いたのが炭酸でした。
「炭酸」を肌へ届ける技術
今村:開発当時、藤原さんはもう長いこと炭酸に魅了されていたということがたまたまわかりまして、私ども株式会社エクロールでも、ちょうど炭酸というテーマに取り組んでいたところだったんです。さまざまな炭酸水や、炭酸化粧水の情報が集まっていたところで、それならミスト化粧水にも応用してはどうかという話になりました。
──藤原さんは、炭酸のどんなところがお好きなんですか。
藤原:かなり前から炭酸には注目していて、いろいろな美容機器を試してきました。肌がしっとりする効果があるんですが、それは外から保湿されたしっとり感とは違う、内側からうるおいが湧き出るようなしっとり感なんです。血流を含めた肌が持つ機能がすこやかに整うような。すっかり虜になって、バスルームにも炭酸装置を完備しているほど。うちの犬も炭酸水でシャンプーすると、目に見えて毛がふわふわになるんですよ。
──変化をダイレクトに実感できるんですね。
今村:炭酸を使った化粧品にもいろいろなタイプがあるのですが、肌の角質層に届け、ダイレクトに実感していただくためには、水に炭酸が溶け込んでいる必要があるんです。炭酸ジェルなどで、肌の上で反応させてシュワシュワ、パチパチするようなものがありますよね。あれは体感としての気持ちよさはありますが、実際には炭酸が空中に飛散しているものが多くなる状態です。
──スパークロイドミストは、たしかにパチパチしないですね。すーっと肌に入っていく。
今村:スパークロイドミストに採用しているのは、二酸化炭素(炭酸ガス)を水に溶かし込んだ「高濃度溶解炭酸水」です。その濃度は1,000ppm 以上。スポーツジムやリハビリサロン等、プロの現場で使用実績がある炭酸泉製造機を使って作られています。だから確実に肌へと届いていきます。
炭酸は、根本からエイジングケアを支えてくれる
──そもそものお話ですが、炭酸が肌の角質層に届くとどんないいことがあるんでしょう?
今村:肌に炭酸がなじむと二酸化炭素濃度が上がります。それによって健やかな肌リズムが促されるのです。
──どうしても炭酸=パチパチとした刺激というイメージがあり、その刺激によって、マッサージのように血流が促されるのかと思っていました。そうではないんですね。
藤原:MICHIKO.LIFEが掲げる「本質」というテーマに、溶解性炭酸水はよくマッチしていると思います。さらにそこにMICHIKOLOIDを加わえることで、リッチなもっちりとしたテクスチャーではなくても、本質的な保湿とエイジングケアを叶えるものに到達することができました。健やかなターンオーバーと、じゅうぶんに満たされた良質のうるおいが、いきいきとした肌の導くスパークロイドミストは、ぜひ老若男女、すべての人に使っていただきたいと思っています。