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顔は顔だけにあらず。 ほぐして鍛える、たるみケア

顔は顔だけにあらず。 ほぐして鍛える、たるみケア

 

おしゃれをして出かけたり、人と会ったりする機会が多い年末年始。ボディラインのみならず、フェイスラインもすっきりさせたいところ。藤原美智子が日々実践する、たるみケアとは。

 Photo(portrait):Sachiko Horasawa  Text:Sachiyo Kamata


いつもコツコツ、たるみケア。特別なテクニックやモノは必要なし

――美智子さんはいつお会いしてもフェイスラインが引き締まっていて美しいです! たるみケアは何かしていますか?

時間を見つけては、顔のもみほぐしと筋トレをしています。といっても、道具いらずで、いつでもどこでもできる、とても簡単なセルフケアなんです。まずは、舌をぐる〜っと回して、口の内側をほぐして表情筋のこわばりを取ります。そして、舌の奥の方を上あごに吸いつけるように引き上げたり下げたりして、あごの筋肉を鍛えるの。あとは、耳の付け根をほぐしたり、小鼻の横のツボの部分をもみほぐしたり。日常の中で気がついた時にこまめにケアするようにしています。そういう、ちょっとした積み重ねがフェイスラインに現れているのかも。

――マスクをすれば、街中でもこっそりできそうです()

たるみケアをあまり難しく考えずに、ほぐすこと、鍛えること。この2つをワンセットにして、コツコツと積み重ねることが大事じゃないかしら。筋肉が固まってしまうと血流が悪くなって、そこに余計な肉がついたり、たるんだり、ゆがみが出てきてしまうので、最初にもみほぐすことが大事。それは顔もボディーも同じことだと思います。

皮膚という1枚の皮で、全身はつながっている

――フェイスラインのたるみケアは、いつぐらいから習慣にされているんですか。

ボディケアと同じで、私の場合は42歳ごろから始めたかしら。でも、早く始めるのに越したことはないと思います。今って、スマホやタブレットで下向き姿勢になることが多いでしょう? そうすると、顔の筋肉も下がりっぱなしでフェイスラインもたるみやすくなってしまうと思うんです。若い時はよくても、そのまま何もケアしなければ、年とともに筋肉が衰えて顔もたるむし、胸も下がるし、お腹もぽっこりしてしまう、なんてことも。下向き姿勢を続けていると、老ける速度はぐんと早まってしまうんじゃないかなと思います。

――首こりや肩こり、姿勢もフェイスラインに影響するんですね。

皮膚という1枚の皮で、全身はつながっていますからね。体のどこかに凝りやたるみ、ゆがみがあると、別のどこかに影響が出てしまうもの。だから、美容の極意は「顔は顔だけにあらず」なんです。顔は体の一部なのだという意識をきちんと持って、全身をケアすることが大事だと思います。エステや美容鍼、美容皮膚科などでフェイスラインを引き上げてもらうにしても、日頃から体をちゃんとケアした上でやらないと効果が続きにくくて、結局、お金と時間の無駄になってしまうんですよね。私の場合、整体は毎週のように行くけれど、美容皮膚科に行くのは半年に1回あるかないか程度。それくらい、全身のケアを重視しています。一見遠回りなように思うかもしれないけれど、実はそれがリフトアップの確実な方法だと思います。

必ず訪れる「曲がり角」を、できるだけ緩やかなカーブに

――たるみケアは早めに始めて、コツコツ続けることが大事なんですね。

 よく「お肌の曲がり角」って言うでしょう? その角がいつ来るのかは、実際は人それぞれ。その人のライフスタイルや日常のケアの仕方によっても違うのだけれど、久しぶりに会った人が急に老けていた、などと他人のことはよくわかるものです(苦笑)。誰にでも間違いなくその「曲がり角」は訪れる。だからこそ、毎日コツコツとケアを続けて、急カーブではなく、なるべく緩やかなカーブを描けたらいいですよね。年齢に抗いすぎず、ゆっくりと受け入れる。そんな生き方をしていきたいですね。

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