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写真に映え、記憶に残る。フォトジェニックな美しさを磨くQ&A【後編】

写真に映え、記憶に残る。フォトジェニックな美しさを磨くQ&A【後編】

 

 

「フォトジェニックな美しさ」をテーマに、みなさんから寄せられた疑問やお悩みに藤原美智子がアンサー。前編に続く後編では、当日お答えできなかった質問にもお答えします。

 

Q.集合写真でも、きれいに映るコツはありますか? 目をつむってしまいがちです。

A.こめかみに力を入れてキープ。目線はレンズの向こう側に。

 

セレモニーなどの集合写真であれば、キチンと正面を向いた姿勢にした方がいいと思いますが、肩を少し内側に入れるだけでもニュアンスが生まれてきれいに映ると思います。

でも、もしカメラマンにお願いできるのであれば、2種類の集合写真を撮れると理想的。一つはキチンとした感じに。もう1つは皆さんが思い切り笑っていたり、横を向きながら話していたりなどラフにしている瞬間を撮ってもらうと臨場感も出て、楽しい思い出として残るのでは。

また、集合写真で目をつむってしまう人は、フォトグラファーの下村一喜さんが提案してくださったように、カメラマンに「3・2・1」などの掛け声をお願いしてください。「1」の瞬間だけ「目を開く」と意識していればつむることも少なくなると思いますよ。

でも、この時、バッチリと目を見開くのではなく、こめかみあたりにキュッと力を入れるようにすると自然な目力が出ますよ。これは鏡を見ずに、事前に練習をしておいてくださいね。そしてカメラのレンズの向こう側を見るようにするのも、きれいに写るコツです。

 

Q.彼が写真が苦手でなかなか一緒に写ってくれません。思い出を写真に残したいのですが、どうすればいいですか?

A.誰かに自然体な2人をたくさん撮ってもらってみて。

 

写真を撮られると思うと、それだけで身構えてしまう人は多いはず。実は、私も「はい、撮りますよ。笑ってください〜」と言われると自然な表情ができなくなるので、「はい、ポーズ」と言う写真を撮られるのは苦手なんです。だから彼の気持ち、よーくわかります(笑)。

この解決策としてはポーズを取って写真を撮るのではなく、誰か第三者に2人でいるところを適当に撮ってもらうことをおすすめします。つまりポーズや表情を決めて撮るのではなく、2人で普通にしているところを撮ってもらうということです。

この時は12枚ではなく、たくさん撮ってもらうようにしてください。その中にはきっと「これ、良い!」と思うものが1枚ぐらいはあるはず。後でセレクトするのが大変になりますが、この方法の方が決めたポーズよりも自然なショットが撮れるので、思い出の一枚となるはず。

それに彼も負担に感じないだろうし、自然な雰囲気の自分の写真を見ることで彼の苦手意識も変わっていくかも。私は相変わらず、「笑ってください〜」と言われると固まってしまうんですけれどね(笑)。

 

Q.写真写りが良くなるメイクや着こなしを教えて。

A.ラインメイクで笑顔を強調。ファッションはメリハリを。

 

写真写りを良くするためのコツは顔の印象をボケさせないことです。そのために必要なのはアイラインや眉、リップラインなどのラインメイクをキチンと施すことです。

アイラインで目のフレームをハッキリさせると目の印象を強調できるし、眉をキチンと描くと目元だけでなく顔全体の印象も強調することができます。またリップペンシルで唇の輪郭をキチンと取ることで、口元の表情を強調することができます。つまり笑顔をより強調できるということ。これらがメイクで写真写りを良くするための基本テクニックです。

ファッションで注意したいのは全体がズルッとしたシルエットではなく、どこかしらにメリハリを作ることです。

例えばウエストマークをする。あるいは全体がボリュームのある服ならば、ヘアは小さくまとめる。またはトップスがフワッとボリュームの服ならば、ボトムスはシュッとしたシルエットのものを合わせる。逆もまた然りです。そして、どこかにアクセントカラーを持ってくるのも“映える”方法の一つです。

 

 

Q.加工アプリを使うのはアリ!? 使うときのコツはありますか?

A.加工アプリを「なりたい自分」を脳にインプットする小道具として使う

 

今時、アプリを使うのは普通のことですよね。ただし不自然にならないように、さじ加減に気をつけるのが大事。私は、先ずはアプリを使わずに通常のカメラで撮って、後からアプリの美肌機能を使うようにしています。

最初からアプリで撮ると不自然になりがちだし、皆、同じような顔になってしまうので、ちょっと面倒でも後でアプリを使うのがおすすめ。

また、アプリできれいに補正した写真を「自分のなりたい顔」として日頃から繰り返し見るようにしていると、脳にそのイメージがインプットされて、いつの間にか自然と現実の顔が「なりたい顔」に近寄っていくように感じています。

心理学でも、人は好きな人や親しい人同士の仕草や表情、顔つきは似ていくと言われていますが、これは常に相手を見ているから似ていくということですよね。つまり、それを見る相手を相手ではなく、自分バージョンに置き換えるということです。試してみてください。

 

Q.美智子さんが考える、フォトジェニックな女性とは?

A.フォトジェニックとは余韻や余白のこと。

 

真面目さや王道を少し崩したところに美は漂っていくと思っているのですが、それはつまり余韻や余白にこそ、その人らしい魅力は表れるし、それが「フォトジェニック」と言うことではないかなと思っています。

そのためにも大人の女性は写真を撮られる時、真面目になりがちですが、きちんとする場面以外では、もう少し自由に振る舞ってもいいんじゃないかなと思います。

写真は思い出に残るものなので、自分ならではの魅力や物語性を意識して、被写体になることを恥ずかしがらずに自由に楽しめたら良いですね。

 

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