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気負わず、軽やかに。藤原美智子流・ギフトの極意【後編】

気負わず、軽やかに。藤原美智子流・ギフトの極意【後編】

 

2月14日のバレンタインデーにちなみ、贈り物上手として知られる藤原美智子がギフトの極意&エピソードをご紹介。前編に引き続き、後編をお届けします。

 

ベーシックで上質、使い勝手の良いギフトを

――お花と並ぶギフトの定番といえば、食品もありますね。

食品は手元に残らないから、気軽にプレゼントできますよね。お花よりも選択肢が広いですが、よほど親しい関係性でない限り、個性的なものや珍しすぎるものは控えた方がいいかなと思います。例えば、料理好きな方に調味料をプレゼントする場合は、オリーブオイルや塩など、普段から使い慣れているものを選ぶとか。ベーシックだけど、産地や製法などにこだわりがあって、自分で買う機会がなかなかないものは喜ばれるんじゃないでしょうか。私は先日、数種類のイベリコ豚を詰め合せたギフトをいただいて、すごくうれしかったです。イベリコ豚は食べ慣れているものの、数種類を味比べする機会ってなかなかないから、食卓での会話も弾みました。

 

――親しい友人などに、手元に残るものをプレゼントしたい場合はどういったものを選ぶと良いでしょう?

コンパクトで使い勝手の良いものなら、手元に残るものでも相手の負担になりにくいですよね。例えば、シンプルな色柄の小ぶりなスカーフ。大判のスカーフは使いこなすのが難しいけれど、センスのいいブランドの小ぶりなスカーフは、首元にさりげなく巻いたり、髪やバッグに結んだり、使い勝手がいいので喜ばれると思います。私の場合、美容アイテムをプレゼントすることはあまりないんですが、この前、MICHIKO.LIFE「スパークロイドパック」をバレエ友だちの皆さんにお配りしたら、すごく喜んでいただけて。個包装になっているから、ちょっとしたお礼として気軽にプレゼントできるんですよね。

 

サプライズよりも、ウィッシュリスト方式で 

――家族やパートナーへのギフトは予算にこだわらないと仰っていましたが、どんなものを贈りますか?

わが家の場合は、つい最近まで、夫婦でお誕生日やクリスマスに洋服や小物などのプレゼントを贈り合っていたんです。でも、年齢とともに物欲がなくなってきて、「何かほしいものある?」「今は特にないから、ほしいものがある時にリクエストするね」というやりとりが増えてきて。確かに、その方が無駄がなくて良いなと思って、クリスマスや誕生日などの時期にこだわらず、「お互いにほしいものがある時にプレゼントしよう!」と決めたの。バレンタインデーのギフトはチョコレートだから一緒に味わえるし(笑)、手元に残らないので、今も続けています。

 

 

――サプライズにこだわらず、相手がほしいものを聞いた方がスマートなこともありますよね。

相手の負担や無駄になるものは避けたいから、親しい人の結婚や独立といったお祝いは必ず相手にほしいものを聞くようにしています。最初はみんな遠慮するんですけど、「本当にほしいものを贈りたいから、ブランドやメーカーも遠慮せずに教えて!」って。それで、加湿器やトースターといった家電、ブランドもののお財布などをプレゼントしたことがあります。海外だと、ギフトを受け取る側が「ウィッシュリスト」を作って、贈る側はその中から予算に合ったものを選んでプレゼントするというカルチャーもありますよね。おめでたい時って、みんなからギフトをもらって重なっちゃうこともあるから、ほしいものを聞いた方がスマートなんじゃないかなと思いますね。

 

「手元に」ではなく「記憶に」残るものを贈る

――今までで特に印象に残っているプレゼントはありますか?

もらって嬉しかったのは、沖縄旅行かしら。「手元に」ではなく「記憶に」残るものってやっぱりいいですよね。私も親しい人に旅行券やホテル宿泊券、ホテルのレストランチケットを贈ることがあります。「このチケットで、ご夫婦でお食事なさってください」って、ギフトボックスに入れて渡すと、すごく喜ばれますね。

 

――特別感はあるけれど、気負いがなくて、素敵なギフトですね。

基本的には花や食品、旅行など、手元に残らないものをプレゼントしますが、もし手元に残るものだったら直接聞くか、上質なベーシックアイテムに。そうやって自分の中である程度の枠を決めておくと、選ぶ時も迷わないし、相手にも負担なく、喜ばれる贈り物ができるんじゃないかなと思います。ギフトを贈る側も、受け取る側も、お互いに気負わず、軽やかに楽しめるのが理想ですね。

 

関連記事:気負わず、軽やかに。藤原美智子流・ギフトの極意【前編】

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