一石二鳥で無理なく続く、美智子流“ゆる温活”。

秋も終わりに近づき、冬の訪れを感じる時期。寒さ対策は早め&積み重ねが肝心。藤原美智子が衣・食・住・健において日々実践する“ゆる温活”をご紹介。

食】おいしく手軽に、体の中から温まる

温活と聞いて、まず思い浮かべるのは生姜。ジンジャーパウダーを持ち歩いていた時期もあったけれど、個人的には生姜はすりたてのものがいちばん温まる気がするの。そして、鍋の薬味としてたっぷり摂るのが一番おいしいし、無理なく続けやすいと思います。鍋はシンプルな湯豆腐からお取り寄せの鍋セットまで、バリエーションをつけて飽きないように工夫するのもポイントかな。

飲み物は、朝いちばんに習慣として飲んでいる白湯に加えて、日中の水分補給としてノンカフェインの温かいお茶を飲んでいます。お水は水筒に入れて持ち歩いて、家でも外出先でもこまめに飲むことで、のどの乾燥対策にもなります。

健】スクワットとランニングで下半身を鍛える

筋肉量があれば代謝が上がって、寒くてもある程度体温をキープできるというのが定説なので、温活も兼ねて筋トレを習慣にしています。朝のストレッチタイムの締めにスクワットと腹筋、プランクを行うのがルーティン。たった30秒でも、やるとやらないとでは全然違うし、毎日とにかく続けることが大事。

大きな筋肉が集まる下半身を中心に鍛えると代謝が上がりやすいと言われているので、ランニングも数年ぶりに再開しようかなと思っています。寒さ対策だけでなく、むくみ防止にも体型維持にも役立って、一石二鳥ならぬ一石三鳥です!

一石二鳥で無理なく続く、美智子流“ゆる温活”。

衣】ストックを欠かさない冬の必需品

これからの季節に欠かせないのが、貼るカイロ。着膨れせずに暖かくなれるので冬のお出かけの必需品です。胃、仙骨の上、首の付け根〜肩甲骨の間の3か所に貼ると、寒い日でもポカポカ。ヘアメイク時代の冬ロケもこれで乗り切っていました。なくなると本当に困るので常にストックしています。

衣】防寒とおしゃれを兼ねて


冬のおしゃれは、寒さを感じやすい首・手首・足首の「3つの首」をきちんと覆うと、温かさが全然違います。首元はタートルネックを着るかマフラーやスカーフを巻き、足元にはあったかソックスやタイツ、手にはグローブを。マフラーやスカーフはコーディネートの印象を変えるのにも役立つのでいろいろな色やデザインのものを持っていますし、帽子も寒さ対策には欠かせないアイテム。ニット帽、ベレー帽、つばのあるタイプなど、ファッションに合わせて楽しんでいます。

帽子に苦手意識のある女性は多いけど、コートを着た時の全身のバランスも良くなるし、顔周りも華やかになるので、ぜひ自分に合うものを見つけてみて。何より暖かくて快適です。

一石二鳥で無理なく続く、美智子流“ゆる温活”。

住】家のあちこちに温もりを

冷房対策、寒さ対策、そしてインテリアも兼ねて、ブランケットは一年中欠かせない存在。テキスタイル好きな夫と一緒に少しずつ買い集めたお気に入りがたくさんあります。

夏は薄手のものを使っていますが、秋が深まってきたら厚手のものに差し替えるのが恒例。リビング、ダイニング、サンルーム、デスクなど、家じゅうの椅子やソファーにかけておいて、必要な時にすぐに使えるようにしています。ポンチョとして着られるタイプは、庭先に出るときにさっと羽織れて便利です。

一石二鳥”が無理なく楽しく続けるコツ

こうして改めて自分の冬支度を思い返してみると、どれも一石二鳥のアイデアばかり。というのも、私は一石二鳥が大好きで、できるなら三鳥、四鳥ぐらい狙いたいと常に思っているの(笑)。今は東京から下田への引越しの最中で日々荷物整理に追われているのだけれど、家の中を忙しなく動き回っているからか寒さを感じにくいの。片付けも温活になっているのかもしれませんね(笑)。一石二鳥で無理なく楽しく続けるのが私なりの“ゆる温活”といえそうです。

Photo:Sachiko Horasawa Text:Sachiyo Kamata