新型コロナウィルスの報道関連が出始めてから「免疫力」という言葉をよく耳にするようになったと思っていた矢先、「免疫力を高めるためにしていること」という雑誌のアンケートの依頼がありました。それに応えるために自分の生活を振り返ってみたのですが、どれも特別‘そのために’していることではない。でも考えてみると結果、免疫力につながっているという習慣って多くあることに気がつきました。

良いストレスを身につける

例えば、免疫力の大敵と言われているストレスには良い刺激になるタイプと、そうではないタイプがある。私にとって良い刺激となっているのは1年半前から始めたバレエと、去年から始めた子供の頃以来というピアノのレッスン。とは言っても実は、どちらも最近になってやっと‘喜び’を感じられるようになり、良い刺激になってきたばかり。
何しろ、新しいことを学ぶというのは知らないことだらけだし、頭ではわかっていても体がついていけなくて喜びよりもイライラすることの方が多い。
それでも「いつかは・・・!」と思いながらレッスンを続けていたら少しずつできることが増えていき、そしてやっと新しいことを学ぶ喜びを感じられるようになってきた。つまり免疫力に繋がるような良いストレスに変わってきたというわけです。
「継続は力なり」ということわざは悪いストレスを良いストレスに変えるための秘訣でもある、ということだったんですね。

ところでピアノはクラシックの曲を練習しているのですが、バレエのレッスン中に流れるのもクラシック音楽。
美しい旋律には感動で細胞が震えるような波動がある。
そんなことを踊ったり弾いたり自分自身の体を使いながら聴くことで、より強く実感するようになりました(どちらもまだまだ下手ですが、感動だけは感じる余裕が出てきました。苦笑)。
そして感動には免疫力を高める力があることも実感しています。

‘早寝早起き’でセロトニンを活発にする

ところで脳内で働く神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリンは、適度に分泌されるとヤル気が出たり気持ちが満たされたりするけれど、過剰になったり過小になったりすると依存症や無気力、あるいは怒りっぽくなったり鬱病になったりしてしまうことに。その調整をしてくれるのがセロトニン。
これが適宜に分泌されると、満足感や幸福感が得られると言われています。
このセロトニンを増やす方法の一つは、適宜に日光を浴びること。
私は46歳から生活を‘早寝早起き’に変えて、朝日を目と体で浴びる習慣が身についたのですが、以前の夜型生活と比べると明らかに‘幸せを感じられる体質’になったと思っています。
それはセロトニンの働きによる効果もあるのかも。
昔から「早寝早起きは三文の徳」と言われているのには、こうした理由もあるのでしょうね。

体を冷やさない

また、その頃、マッサージに行った時、低体温であることを指摘され、「このままだと免疫力も下がって、いろいろな不調が出てくるかも」と言われ、初めて‘体温’ということを意識するようになりました。その打破のために、まずしたのは朝、起きてすぐに冷蔵庫で冷たくしておいたミネラルウォーターをグイッと飲む習慣を変えたこと。
冷たさで一気に体が目覚めることに快感を覚えていたのですが、それは明らかに体にストレスを与える悪い習慣。
そこで常温の水を飲むことにしたのですが、その美味しくないことと言ったら・・・!
それでも10日ほど続けていたら水の味がわかってくるように。
そして美味しい水というのは、まろやかな味がすることにも気がつくようになりました。

水を飲むことの効能

実は、私は子供の頃から飲み物を摂ると胃が‘チャポチャポ’したり、お腹いっぱいになったりして他のものがあまり食べられなくなるのが嫌で、水を飲む習慣がほとんどありませんでした。でも水の美味しさに目覚めた私は、それも変えることに。
‘水は1日中、少しずつ飲むのが良い’と言われていますが、当時はもともと一度にそんなに飲めないので良いとしても、体が水を飲むことを欲しないので無意識でいると飲むことを忘れてしまう。
そこで忘れないようにと「午前中に飲むのはここまで」、「午後はここまで」、「夜はこれくらい」と意識して飲むようにしていたら、ある日、「水が飲みたい・・・」と思う瞬間が訪れたのです。
その時に飲んだ水が体の中にスーッと染み込んでいった感覚は今でも覚えています。

こうして水を飲む習慣が身について、しばらくしてから「そう言えば・・・」と、あることに気がつきました。それは子供の頃から冬の寒くて湿度の高い日にでていた神経痛が、いつの間にかでなくなっていたこと。
それに若い頃から乾燥肌だと思っていた自分の肌に潤いがでてくるようになったこと。
細胞の活性化や内臓機能を正常にするためにも、体内の水分含有量を保つことは必要不可欠であること、つまり水をキチンと飲むことの重要性に身をもって知ったというわけです。
今は朝一番には身体中の細胞をゆっくり目覚めさせるような感じで、白湯をチビチビと飲むことを習慣にしています。

体温を上げる

ところで多くの人が「体温を上げる」と聞いてパッと浮かぶのは運動をすることや、お風呂に入ることではないでしょうか。
46歳の時に実行したのもそのこと。
不定期でしたがランニングをしたり(50代は習慣にしていました)やバレエ(当時、まだあまりにも身体が硬くて5ヶ月間で断念)をしたり。そしてお風呂は朝と夜の2回入るようにもなりました。
それにランニングは早朝にしていたので太陽の光を浴びられる、つまりセロトニン神経も鍛えられるので一石二鳥というわけです。
体温を上げる効果は血行が良くなること、新陳代謝が活発になること、つまり美肌や若々しさにもダイレクトに影響するということです。
逆に体温が1℃下がると免疫力は30%低くなると言われているし、老化のスピードが早まるとも言われています。
つまり体温の数値というのは健康というだけでなく、美容においても重要な指針ということです。
ちなみに私の平熱は36.6℃なので低からず高からずと言ったところでしょうか。
でも最近、ある問題が・・・。
パフェの美味しさに目覚めてしまったのです(!)。
食べるそばから体の芯から冷えていくのがわかるのですが、「美味しい〜!」という喜びには打ち勝てない。
「月1回なら、良いことにしよっかな〜」と妥協案を探っているところです(苦笑)。

血流をよくする

ところで私は42歳から毎日、ストレッチをすることを習慣にしているのですが、そのきっかけは、どこのマッサージ屋さんに行っても施術してくれる人が私の体の硬さと歪みに驚く。
その驚かれように、逆に自分が驚いて「これは何とかしないと、大変なことになるかも・・・」と危機感を感じたから。
今では「まっすぐに立つことも、一生懸命に頑張って立っていたんだなぁ」と、当時の自分を不憫に思えるほど歪みや硬さも薄らいでいます(まだ硬く癒着している箇所は多くありますが)。
何でも渦中の時は気がつかなくて、過ぎ去った時にわかるものかもしれませんね。

体にしなやかさが出てくるとさらに姿勢がよくなるという好循環に。
そして体の歪みや硬さが和らいで良い姿勢ができるようになると血流がよくなるのはもちろん、筋肉もキチンと収縮するようになるので体だけではなく顔のたるみやムクミも軽減する。
こうしたことを自分の顔の変化によって気がつきました。
他にも、体の硬いところや歪んでいるところに贅肉はつくこと。
体が軽やかになるにつれ、心も軽やかに解放されていくこと。
そして心が軽やかになると、ストレスに感じる度合いも低くなるということも実感しています。
前述した私の‘幸せを感じる体質’が高まったのには、こうしたことも大いに関係しているのかもしれません。
つまり免疫力に大いに影響しているということです。

炭酸効果を取り入れる

さらに10年ほど前から、より血流を良くしようとお風呂場に炭酸水製造機を取り付けて炭酸風呂にしています。
今ではこの効果にすっかり慣れてしまいましたが、初めて炭酸装置につないだシャワーで愛犬のシャンプーをしたところ、かつてないほど毛がフワフワになって「やっぱり炭酸効果って凄い!」と驚いたことを覚えています。
そう言えば数年前、炭酸入浴剤で有名な会社の研究員の方と対談したことがあります。
その時に専用の機器を使って私の血管の中の様子を見てもらったのですが、淀みなく血液が流れている映像に「さすがです!」と褒めてもらいました(ちょっと自慢)。
同席していた女性関係者も見てもらったのですが、モニターにはドロドロの様子がハッキリと(!)。その時、研究員の方がその女性に「血流を良くするためにも生活全般から良い生活習慣を身につけてください。
そうしないと免疫力が低下しますよ」とアドバイをしていたことが記憶に残っています。

生活全般から免疫力を高める

他にも、自分の免疫力につながっていると思っているのは以下のようなこと。

・肉類、魚類、野菜類、豆類、炭水化物、海藻類、果物などバランスのとれた食事を心がける。
・睡眠をきちんととる。週末など可能な場合は昼寝も。
・愛犬と触れあったり、夫と手をつないで散歩したりしてスキンシップをとる。
・海や山で自然の匂いや空気、雄大さに触れる。
・ユーモア精神を忘れず、どんな時でも笑える精神状態を保つように心がける。

といったところでしょうか。
どれも特別なことはなく普通のことばかりですが、今までの経験からこうした‘普通’のことがどれだけ大事であるか。
そして、それこそが私の幸せ感や免疫力の基盤となっている。そんな風に思っています。
それにしても、このように‘免疫力‘について書いていたら、これって美容においてもとても大事なことばかりであることに気がつきました!
免疫力と美容力ってホント、密接に繋がっているんですね。

TOP画面の写真に写っている本は私の昔からの愛読書。
現在も発売しているかは不明ですが、「免疫力」の関してのご参考までに。
「脳からストレスをスッキリ消す事典」(PHPビジュアル実用BOOKS)有田秀穂著
「体温を上げると健康になる」(サンマーク出版)齊藤真嗣著
「日本人の9割は冷えている」(新潮社)蓮村誠著
「免疫力を高める生き方」(マガジンハウス)新谷弘実著
「セロトニン呼吸法」(青春出版社)有田秀穂・高橋玄朴共著
「禅と食「生きる」を整える」(小学館)枡野俊明著