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植物と陽だまりと。秘密のサンルームで過ごす、自分時間。

植物と陽だまりと。秘密のサンルームで過ごす、自分時間。

 

藤原美智子がお気に入りの植物たちと過ごす“秘密基地”サンルームを初公開。空間づくりへのこだわりや、そこで過ごす自分時間について語ります。

 

Photo:Sachiko Horasawa
Text:Sachiyo Kamata

室外機置き場を、憧れだったサンルームにチェンジ。

――下田のご自宅のサンルームにお邪魔しました。すごく素敵ですね。

私の秘密基地へようこそ(笑)。実はここ、自宅ができた当初は室外置き場だったの。

――そうだったんですね!

若い頃からインテリアのスクラップブックを作っていて、その頃からずっとサンルームに憧れていたんだけれど、自宅設計時にサンルームを作るほどのスペースはないと設計士さんに言われて諦めていたんです。でも、完成した室外機置き場を見て、ここをサンルームにしたらいいんじゃないかなってひらめいて。建築のプロからすると外観を損なう室外機はできるだけ隠したいものかもしれないけれど、それよりも私にとって大事なのは、自分の夢の実現(笑)。かけあって設計を変更してもらいました。“家”は住む人こそが主役ですものね。

 

インテリアには遊び心を。飾ることで自分らしく心地いい空間に。

 

――室外機置き場からどのようにしてサンルームに作り変えたのですか。

水に強くて丈夫なヨットの甲板に使う木材を床に張ってもらって、窓をつけてもらいました。後はカーテンをつけて、植物や家具を置いただけなんです。それだけでも部屋の体裁って整うんですよね。植物は直感でいいなと思ったものを置いているのですが、全体のバランスが取りやすいようにシンボルツリーとなるような大きな植物を配置してから小さな観葉植物を増やしました。あとは折りたたみベットにシーツをかけてデイベッドを作ったり、クッションやフロアランプ、木製チェスト、庭で使っていた棚を置いたりして、部屋っぽくしていきました。

――使い込まれた家具や小物が置かれていると、リラックスした雰囲気になりますね。

アンティークのフロアランプや木製のチェストなどは以前から家の中で使用していたものです。私は豪華なものや重々しいものよりも、軽やかな温もりのあるものが落ち着くんです。無駄のないシンプルな部屋が好きだけれど、何もないがらんとした部屋じゃなくて、そこにちょっとした遊び心をプラスするのが私の部屋づくりのこだわりと言えるかな。サンルームに限らず、部屋は飾ることで初めて自分らしく心地いい空間になるんじゃないかなと思っています。

 

秘密基地で過ごす朝時間が、心身の健やかさと夫婦円満の秘訣!?

 

――サンルームでは何をして過ごしていますか?

読書したり、YouTubeを見たり、スケジューリングしたり、途中でうたた寝してしまったり(笑)、そんな感じでまどろんでいます。窓からも天窓からも光が差し込んでくるので、植物たちと一緒に私も光合成してビタミンDを生成しているの()。エアコンは取り付けていないので、真夏は暑すぎてサンルームにいられるのは朝の7時までが限界だけれど、そのわずかな朝時間がとても心地いい。私にとっては憩いの時間です。

――この秘密基地には、旦那さんは入られないんでしょうか。

立ち入り禁止にしているわけではないのだけれど、やっぱり悪いかなと思うみたいで、ほとんど入ってこないです。私の部屋は書斎兼ベッドルームにサンルームがついているのだけれど、夫の部屋は寝室と書斎がわかれているので、そこが彼の秘密基地。私も彼の部屋は掃除はするけれど、不用意に彼の物には触らないようにしています。散らかっていても、モノが増えていてもノータッチ(笑)。やっぱり夫婦といえども、互いに自立した大人。できる範囲でいいので、自分だけの世界を持っていたいですものね。ささやかな秘密基地を持つことは夫婦円満の秘訣の一つかもしれません(笑)。

――それはわかる気がします()。しかも、たくさんの植物に囲まれて過ごす自分時間は最高のリフレッシュになりますよね。

アウトドアも好きだけれど、いつでも好きなときに自然を感じられるインドアグリーンも私にとっては欠かせないエッセンスです。植物って、ただ眺めているだけでとても癒されますからね。日々忙しくて植物のお世話がなかなかできないという人は、簡単に育てられる観葉植物を選ぶといいのでは。あるいはフェイクグリーンを置くだけでも部屋の雰囲気がぐっと良くなるし、癒しも感じられるんじゃないかなと思います。暑さはまだまだ続くけれど、緑を眺めて気持ちだけでも涼しくなりたいですね。

 

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