愛車遍歴、ドライブの愉しみ、UVケアまで。藤原美智子的カーライフ。

爽快感たっぷりのドライブに心が躍る夏休み。今回は藤原美智子の知られざる愛車遍歴をご紹介! 愛車への想いやドライブの愉しみ、運転中のUV対策などを語ります。

Photo(portrate):Sachiko Horasawa
初の愛車はオープンカー。所有することで得られる自由を知って。
――美智子さんが初めてクルマを所有したのはいつですか?
事務所を設立した34歳の時です。それまではペーパードライバーだったけれど、ヘアメイクの仕事は荷物が多いし、タクシーを使うよりも自分のクルマで移動した方が効率的だと思うようになって。都内のペーパードライバーコースに何回か通って運転に慣れてから、人生初のクルマを購入しました。
――初めての愛車は何でしたか?
マツダの「ユーノス・ロードスター」です。当時、一世を風靡した2シーターのオープンカーで、発売直後にオーダーしても納車まで半年待ちという人気ぶりだったの。たまに街なかでユーノスとすれ違うと、ドライバー同士で微笑みあったりなんかして(笑)。カラーは深みのあるグリーン、シートはベージュの革という英国調の素敵なデザインで、とても気に入っていました。2台目はベンツで、同じく2シーターのオープンカー。カラーはシルバーでした。3台目のフォルクスワーゲンもコンバーチブルですが、4シーターで色はメタリックブラウンです。
――オープンカーで颯爽と駆け抜ける美智子さんが目に浮かびます。
なぜオープンカーが好きだったかというと、当時はクルマに“開放感”を求めていたからだと思います。毎日ルーフをオープンして走るわけではないけれど、好きな時にいつでもオープンにできて、外の空気を思い切り感じることができる。その開放感が、当時の私の気持ちにすごくフィットしていたんです。
――確かに、クルマには移動手段以上の魅力がありますね。
自分で運転するようになって、いつでもどこでも、好きなときに好きなところに行けるんだという自由さをすごく感じるようになりました。それまで私は、何かを所有することは不自由になることだと考えていたのだけれど、所有することで得られる自由があるということをクルマが教えてくれました。
その時々で人生に求めているものが、クルマ選びにあらわれる。
――当時の美智子さんにとってクルマは自由の象徴だったのですね。
そうですね。ただ、その後は、生き方全てが自由になってしまったので(笑)、4台目はオープンカーを卒業しました。4シーターのベンツでカラーはシルバーです。基本的にクルマは壊れるまで乗り続けるというスタンスなので、4台目のベンツも10年以上は乗っています。今クルマに求めるものは、とにかく頑丈であること(笑)! その時々で人生に求めているものがクルマ選びにあらわれている気がします。
――週末ごとに東京と下田を往復されていますが、ロングドライブの楽しみは?
途中で休憩を兼ねておいしいものを食べたり、季節ごとに移り変わる景色を眺めたりするのが楽しみです。昔はよく音楽を聴いていたけれど、最近はYouTubeを流しっぱなしにして、ラジオ感覚で聴いています。移動しながら、興味のある分野の知識をピンポイントでインプットできるので、時間を有効に使えていいですね。ロングドライブはもう慣れっこなので、運転を億劫に感じたり、飽きたりすることはありません。ただ、夫は私が運転していると緊張して落ち着かないみたいなので(笑)、夫と一緒の時は、なるべく運転してもらうようにしています。
UVアイテムを車内に常備。クルマは生活の道具であり、人生の相棒。
――夏のドライブは爽快な反面、紫外線との戦いですが、美智子さんはどんなUVケアをしていますか?
今のクルマはほとんどがUVカット仕様のウィンドウになっているけれど、日常的に運転していると、どうしても窓側の肌が日焼けしてしまうんですよね。日焼け止めを塗るのはもちろんですが、運転中はUVグローブをつけたり、大判のハンカチやストールを首に巻いたり、サングラスをつけたりして対策しています。日差しが強く差し込む時には、ツバのある帽子をかぶりながら運転することも。ちょっとぐらいならと油断しがちですが、UVケアは日々の積み重ねが大事。すぐに身につけられるように、これらのアイテムは車内の定位置に常備しています。
――車内のインテリアには何かこだわりはありますか?
昔は、車内に置くもの一つひとつにこだわっていたけれど、今は全然気にしていなくて、ちょっとしたガレージ感覚(笑)。ドライビングシューズ、帽子、サングラス、UVグローブ、ジムバック、エコバッグなど、移動に必要なものをあれこれ積み込んでいます。今の私にとってクルマは生活に欠かせない道具であり、気のおけない相棒みたいな存在です。
――クルマを道具と言い切れるのもまたかっこいいですね。
最初の頃に比べると、ずいぶんとラフな付き合い方になったけれど(笑)、私に自由と自立を与えてくれて、実質的にも精神的にも世界を広げてくれた愛車には、やっぱり特別な想いがあります。これからも安全運転とメンテナンスをしっかりと心がけて長く大切に乗っていきたいし、どんな場所にも颯爽と出かけていける自分でありたいです。
text:Sachiyo Kamata