センスと気遣いを、さりげなく。藤原美智子流・プチギフトの極意

ちょっとしたプレゼントをあげたり、もらったりする機会の多いセレモニーシーズン。贈り物上手で知られる藤原美智子がプチギフトの極意を語ります。

女子会でのプレゼント交換で、楽しみながらセンスを磨く。

――以前「ギフトの極意」についてお伺いしましたが、ちょっとしたお礼やお祝いとして気軽に手渡しするプチギフトはどんな風に選んでいますか？

プチギフトといえば、先日、1月生まれの友人たちが集まる「山羊座会」という恒例の女子会があって、プレゼント交換をしたばかり。私からは可愛い缶入りの紅茶セットを。みんなからは、おいしいクッキーと蜂蜜がけナッツのセット、焙煎の深さを月の満ち欠けで表現した「月詠み珈琲」、お洒落なデンタルジェル、足裏に邪鬼が描かれた「仏下（ぶつした）ソックス」をもらいました。私は毎朝ナッツとクッキーを食べてコーヒーを飲むのが習慣なのだけど、今朝の朝食はギフトで完結(笑)！　どれもおいしくて、最高の朝食になりました。これから、もらったデンタルジェルで歯磨きして、仏下ソックスを履いてお出かけしようと思っているところ(笑)。もらってすぐに楽しめるのがプチギフトのいいところですよね。

――どのプチギフトもセンスが良くて素敵ですね！

山羊座会では毎回プレゼント交換をするのだけれど、みんなギフト感度が高くて感心しきり。「これ、どこで見つけたの？」と思うような素敵なものばかりなんです。特に「仏下ソックス」は、邪鬼を踏みつけてハッピーになろうという遊び心が面白いですよね。邪鬼は足裏にプリントされていて他の人には見えないので、毎日さりげなく履けますしね。こんなふうに、ちょっとユーモアのあるアイテムにアンテナを張っておくと、ちょっとしたプレゼントでも印象に残るし、喜んでもらえるんじゃないかなと思います。

季節感・ユーモア・デザインを大切に、個性的すぎないものを。

――美智子さんがプレゼントした紅茶セットも素敵ですね。かわいい缶入りというのが女子心をくすぐります！

紅茶専門店「ティーポンド」のミニ缶3点セットで、色違いのハッピーモチーフがとても可愛いの。紅茶もおいしいし、飲み終えたあとの缶は小物入れなどに使えるかなと思って選びました。季節限定フレーバーティーの「サクラ」も選んだので、ひと足早く春を感じてもらえたらうれしいですね。

――さりげなく渡すプチギフトこそ、パッケージや季節感にこだわりたいところです。

季節感があったり、ユーモアがあったり、デザインが素敵なものはやっぱり喜ばれますね。ただ、プチギフトといえど、あまり個性的すぎるものは使いにくいので、さじ加減が大事じゃないかなと思います。たとえば、ハンカチもプチギフトの定番だけれど、意外と人前で使う機会が多いから、イニシャル刺繍入りの白ハンカチくらいオーソドックスなものがいいんじゃないかしら。イニシャル入りって特別感があるし、白地ならシーンを問わずに使えるので重宝するはず。ユーモアでいくか、オーソドックスでいくかは、相手との関係性やアイテムによって変わってくるかなと思います。

お気に入りギフトをリストアップ。カテゴリーごとにフォルダ分けも。

――美智子さんは普段からプチギフト選びのアンテナを張っていますか？

そうですね。手土産やプチギフトを贈る機会って意外と多いし、お礼は早めにしたほうがいいから、すぐに選べるようにしておきたいなと思っています。お店やネットでいいなと思ったものや、人からプレゼントでもらって嬉しかったものは画像に残してリストアップしています。さらに、金額別に分けたり、ユーモア・オーソドックス・消えもの（食品）などカテゴリーごとにフォルダを分けておくと便利なんじゃないかしら。実はこれ、マネージャーがやっているテクニックで、私も密かにマネしているんです（笑）。贈り物は、あげる人も、もらう人も笑顔になれるアイテムだから、これからもいろいろな方面にアンテナを張ってセンスを磨いていきたいです。