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父からの贈りもの。父への贈りもの。

父からの贈りもの。父への贈りもの。

 

618日は父の日。藤原美智子が思い出のエピソードを交えながら、父から受け継いだことや日頃の感謝を伝える父の日の贈りものについて語ります。

 

 薬局を営み、緻密でダンディで若々しかった父

 

――母の日には美智子さんのお母さまのお話を伺いましたが、お父さまは、どんな方でしたか?

 父親はノリのいい母親や私とは対照的で、緻密でとても真面目な人でしたね。薬局を営んでいて化粧品も扱っていたので、いつもきちっと身なりを整えていたことも印象に残っています。普段からジャケットを着ていましたし、白髪も自分できれいに染めて整髪料でピシッと決めて、側から見てもけっこうダンディな父だったと思います。私は小さい頃から父の薬局では化粧品のテスターで遊び、母の美容室ではマネキンの髪の毛で遊んでいて。今振り返ると、ヘアメイクアップアーティストになる環境はバッチリ整っていましたね()

 ――お父さまから教わった人生の教訓などはありますか?

 「計画性を立てなきゃいけないよ」とは、よく言われましたね。私はそれがすごく苦手だったから、いつも耳が痛くて()。でも、コツコツ努力する大切さは父の背中を見て学んだ部分がありますね。あと、父は若い頃、ライフル射撃のオリンピックの選手候補になったことがあるらしいんです。凝り性で、興味を持って始めたことには一生懸命という姿勢は、母親との共通項ですね。猟銃にもよく出かけていて、子どもの頃は家で猟犬を飼っていました。その犬が吠えるともう怖くて怖くて……。今となっては懐かしいです。

 

思春期を経て大人になり、フランクな愛情表現ができるように

 

――真面目でダンディでワイルドな一面もあって、素敵なお父さまですね。

 亡くなる直前まで髪もフサフサしていて、きれいな紫色に染めていて若々しかったですね。「ちょっとパープルを入れてみた」なんて、さらりと言うんです()。そのチャレンジ精神には思わず感心しちゃいましたね。思春期は父に対して素っ気ない態度をとっていたこともありましたけど、大人になって実家を離れてからは子供の頃のような関係性に自然と戻れて、フランクな愛情表現ができるようになりました。いつだったか、「ありがと〜」って父に抱きついたら、椅子ごと2人で倒れてしまった、なんてこともありました(笑)。

 ――ほほえましい父娘関係ですね。

 仲は良かったですね。高校を卒業したときに「何か欲しいものないか?」って聞かれたので「パールのイヤリングが欲しい」って言って、買ってもらったこともありますね。今はピアスをするので普段使いはしないですが、宝物として大切に持っています。

 ――お父さまも、お母さま同様に美智子さんのヘアメイクアップアーティストとしての活躍を喜ばしく思っていたのではないでしょうか。

 母親と違って、あまり言葉に出して言わない人でしたが、ちゃんと見守ってくれていたのかなと思います。父親が亡くなったときに部屋を整理してたら、雑誌や新聞に載った私の取材記事を丁寧に切り取ってスクラップしたファイルが出てきたんです。影ながら応援してくれていたんだと知って、うるっときてしまいました。

 

父の日ギフトに、メンズコスメという選択肢も

 

 ――父の日や誕生日にはどんなプレゼントを贈っていましたか? おすすめのギフトがあれば教えてください。

 父の日にはネクタイやハンカチ、12月のお誕生日にはマフラーやセーターなどをプレゼントしていましたね。父はヘアケア剤などにこだわりがあったので、私からプレゼントすることはありませんでしたが、ヘアケア剤や洗顔料、メンズ用の香水なども父の日ギフトとして喜ばれるのではないでしょうか。

 ――最近はメンズコスメも種類が増えていますね。

実はMICHIKO.LIFEの「クリアペースト」も男性にすごく人気で、「自分用に買ったのに夫に取られちゃいました()」なんて声をよく聞きます。肌に優しい石けんベースで無香料なのでユニセックスで使えますし、クリーミーでもっちりとした泡立ちが気持ちいいと評判なんです。

ほかにはルームシューズや上質な傘、高齢の方にはダンディなステッキもいいですよね。自分ではなかなか買わないけれど、プレゼントしてもらったら、きっと嬉しいと思います。素敵な父の日のプレゼントを見つけて、ぜひ感謝の気持ちを伝えてみてください。

Photo:Sachiko Horasawa
Text:Sachiyo Kamata
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