母からの贈りもの。母への贈りもの。
5月14日は母の日。藤原美智子が尊敬する女性の一人である母から受け継いだことや、日頃の感謝を伝える母の日の贈りものについて語ります。
美容師として女性として、努力を楽しむ母を見て
――美智子さんのお母さまは美容師だったそうですね。どんな女性だったのでしょうか?
ヘアメイクやおしゃれが好きで、いつもきれいにしていました。家の中でも普通にストッキングを履いていて。私はストッキングが苦手なので、家で履くなんて考えられない(笑)。自宅の隣に美容室があったので、いつ来客があってもいいように、常にきちんとしていようという意識があったみたいですね。
――美智子さんはそうしたお母さまから、どんなことを学びましたか?
面と向かって何かを教わるというよりは、常日頃のやりとりから母らしさを感じたり、なるほどなと思ったりすることがよくありました。母は向上心のある人で、時間があれば練習したり、定期的に講習会に行って勉強したりする、頑張り屋さん。私はそういう母の姿を見ながら育ったので、小さい頃から「常に努力して自分を前進させることは、当たり前のことなんだ」と思っていた節があります。それに、母は何事も興味を持ったら一生懸命に取り組むタイプ。美容師のほかにも、日本舞踊の師範を取ってお弟子さんに教えたり、フラダンスの踊りの会にも入ったりしていて、忙しいながらも充実した毎日を楽しんでいましたね。好奇心旺盛でハマったらとことん、という私の性格はきっと母から受け継いだものだと思います。
美しく生きるためのヒントを伝えてくれた母の手紙
――上京されてからも、お母さまとはよくやりとりをされていましたか?
当時はLINEもなかったですから、電話や手紙でやりとりしていましたね。母は時々手紙をくれたんですけど、それがちょっと変わっていて(笑)。「元気?」というような内容ではなくて、踊りのお師匠さんから教わったことや、人生や芸事についての格言が達筆な文字でしたためられていました。誕生日や行事とは関係なく、思いついたときに送られてきて、という感じです(笑)。
――美を追求するお母さまらしい、素敵な贈りものですね。
母は内面の美しさも大切にしていて、自分が日々の中で感動したことを娘の私にも伝えたいと思ったんでしょうね。ありがたいですし、母らしいなと微笑ましい気持ちになります。当時は仕事も遊びも忙しくて(笑)、ゆっくりと返事を書く時間がなかったので電話で近況報告をしたり、取り止めのない話をしたり。そんな母とのやりとりも、今となってはいい思い出です。
いつも応援してくれる母に、美しくなれるアイテムを
――美智子さんのヘアメイクアップアーティストとしての活躍も、心から喜んでいたのではないでしょうか。
「頑張ってね」っていつも応援してくれていましたし、仕事の話をすると喜んで聞いてくれました。事務所を立ち上げられたのも、実は母のおかげなんです。私は昔から本当に貯金をしない人で(笑)、実は事務所をつくる時に両親に少しばかり資金援助をお願いして。父親からは「もう全く。ちゃんと貯金をしないから……」などとブツブツ言われたんですが(笑)、母は打って変わって「どんなことやりたいの?」「へぇ、なんか楽しそうじゃない!」って、気前よく援助してくれました。ノリがよくて、楽しいこと、ワクワクすることが大好きというのも、母と私の共通項かもしれないですね。
事務所の設立日は直感で4月20日にしたんですが、後から母親の誕生日だったことに気づいて、なんだか運命的なものも感じました。30年を迎える直前に事務所を解散して新たな一歩を踏み出しましたが、母が応援してくれたヘアメイクの仕事を長年続けられたことで恩返しもできたかなと思います。
――母の日に会ったり、プレゼントを贈ることはありますか?
実は、何年か前に脳出血で倒れて、今は施設にいるんです。直接会ったり、プレゼントを贈ることがなかなか気軽にできないのですが、以前は母の日に限らず、プレゼントをよくしていましたね。MICHIKO.LIFEのアイテムを贈ったら、とても喜んで、気に入って使ってくれました。
――MICHIKO.LIFEのアイテムで、母の日ギフトにおすすめのものはありますか?
母世代に贈るなら、やっぱりエッセンスブロウペンシルでしょうか。年々自眉が薄くなっていくので、描きやすくて、品のある眉に仕上げられるアイブロウペンシルで、きれいになってもらいたいなと思います。あるいは、スパークロイドエッセンス。年齢を重ねると肌もかさつきがちになるので、保湿も大事。肌が潤っていると、いきいきと若々しく見えますし、きれいになることはいくつになっても楽しいことだと思うんです。それぞれの感謝の伝え方で、素敵な母の日を過ごしていただけたらうれしいです。