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MICHIKO.LIFE ブランド誕生よもやま話 <前編>

MICHIKO.LIFE ブランド誕生よもやま話  <前編>
 
2017年にデビューした「MICHIKO.LIFE」。誕生のきっかけや込められた想いについて、5年目のいま、改めて藤原美智子さんにインタビューしました。

ここにあるのは「きほんのき」がわかるものばかり

──「MICHIKO.LIFE」を始動する以前にも、藤原さんはさまざまなブランドの商品開発を手掛けてこられましたよね。
30代でヘアメイクの事務所「ラ・ドンナ」を立ち上げたとき、こんなものがあったらいいなと、ビューティブランド「レガリーナ」を作りました。一般の人が使いやすいハンディサイズの質の良いメイクブラシや、どの角度から見ても美しいヘアアクセサリーなど、職人を雇って本格的に展開しました。ほかにも、洋服のブランド、ジュエリーブランドも手がけましたし、化粧品ブランドのアドバイザリーの仕事も多くやってきています。
──そんな藤原さんが、ご自身の名前を冠したブランドを始動する……どのような意志があったのでしょう?
本質的な美しさを提案するブランドを作りたかったのです。美の世界は一見、流行で動いているように見えますが、自分らしい美しさを見つけたい場合には、実はあまり流行を気にする必要はありません。時流とは関係なく、これさえあればきれいになれる、そういった普遍的なものを提案したかったんですね。「MICHIKO.LIFE」は、誰にでもその第一歩を歩みだすことができる。そんな「きほんのき」のアイテムが揃っています。 
──年齢や性別を問わず、誰であっても、ということですね。
そうです。「綺麗になりたい」と思った瞬間から道は開かれますし、そこに年齢や性別は関係ありません。実際「MICHIKO.LIFE」のファンには男性も多くいらっしゃるんですよ。使い方は難しくないけれど、使うことで変化を実感できて、自信が宿るもの。そこにこだわっています。

流行に左右されない美って、たとえばこんなもの

──どのアイテムから開発されたのですか?
炭酸美容を実現するスパークロイドミストです。肌の美しさをつくるのは、透明感や整ったキメ。それらはすべて、すこやかな血流が支えているんです。そのことを深く実感させてくれるのは、やっぱり炭酸だと。そうした流れから、炭酸を水に溶かし込む特殊技術を持つエンジニアリングメーカーと出会うことができました。
 
──保湿やエイジングケアといったスキンケア効果を実感するためにも、肌の土台から整えていくという考え方は、まさしく美肌の「きほんのき」ですね。メイクでは、エッセンスブロウペンシルを最初に発売しましたね。
眉は顔の印象の8割を決める大切なパーツ。その割に、描き方がとても難しいでしょう?だから、簡単に使えてきれいな眉に整えるアイテムは絶対に必要だと思ったんです。
 
──眉には流行があるように感じますが、そんなことはないのですか?
たしかに形の流行はあります。アーチ型の細眉時代もあったし、太いストレート眉の時代もあった。でも、その人の骨格や眉の形状にあわせてナチュラルに仕上げることができれば間違いなくきれいになれます。そこに流行はさほど関係しないんです。それに、MICHIKO.LIFEのアイブロウはナチュラルなブラウンとグレーの2色だけ。選びやすいでしょう?きれいに見える眉の色って、そんなにたくさんあるわけじゃないんです。
 

 「きほんのき」はデザインにも

 

──ブランドを立ち上げるとき、こんなことに苦労した!というエピソードはありますか? 
ブランドはひとりで作るわけじゃないから、関わっている多くの人に「きほんのき」とは何かを伝える必要があったのだけど、最初はそれが意外と難しかったですね。どうしてこのアイテムが必要なのか、どうすれば使いやすくなるのか……ひとつずつ説明して、納得してもらわないと試作でさえ作れませんから。それはデザインに関しても同様でした。
 
──「MICHIKO.LIFE」のデザインは、白地に赤のロゴがシンプルに配されているのが特徴ですよね。
実は、赤ってとても難しい色なのね。黄みが強すぎてもだめ、黒っぽく濁っていてもだめ。純粋な赤でお願いしますとお話ししても、口頭ではなかなか伝わらない。実際にサンプルを見ながら一つ一つ微調整していった思い出があります。
──このシンプルな世界観は、どのようなイメージで作り上げたのですか?
清潔感があって、高級感もあって、使う方の年代を選ばず……そんなイメージを持っていました。大人も納得できるものにしたい、と話すと、どうしてもラグジュアリーなゴールドのロゴや、ゴージャスなグラフィックを提案されてしまう。でもこれからの大人は、見るからに贅沢な世界観よりも、もっとシンプルで凛とした世界観を好む方が増えていくように思います。
 
──まさに、本質的な美しさを教えてくれそうなデザインですね。
どの家のドレッサーにもなじむような存在にしたいと思っていました。その方のライフスタイルに寄り添いながら、どんな時代になっても古くならない。これは「MICHIKO.LIFE」が提案する「きほんのき」のイメージでもあるんです。
 
……後編では、藤原さんが「MICHIKO.LIFE」を通してこれからやっていきたいことについて伺います。
INTERVIEW & TEXT : AYANA
PHOTOGRAPHY : Yoshihiro Miyagawa
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