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なりたいイメージに近づく、シンプルな方法

なりたいイメージに近づく、シンプルな方法

 

6月10日は、時の記念日。時はあっという間に過ぎていくものだからこそ、自分を古びさせず、常にアップデートしていきたいもの。そこで今回は、フォロワーの方からも質問が寄せられた「なりたいイメージに近づく方法」について藤原美智子が語ります。

 

まずは「なりたいイメージ」を一言で表現することから

 

――自分の中のなりたいイメージをヘアメイクに落とし込む時、何かコツはありますか? 

まずは「なりたいイメージ」を一つの言葉で表してみることです。例えば「可愛い」「優しい」「かっこいい」「女らしい」「上品」といった具合に、シンプルな言葉で表します。これがハッキリすると、そうなるためにはどうすれば良いのかといった具体的な方法も見えてくるんです。

 

――テクニックの前に、まずは自分の中でテーマを決めることが大切なんですね。

そうなんです。例えば「かっこいい」であれば、髪の毛はフワフワと巻いたヘアスタイルではなく、ストレートの方がイメージに近くなりますよね。またメイクもピンク色の口紅ではなくベージュ系、眉もハッキリと描いたほうが「なりたい」印象に近づきます。

あるいは、「上品」であれば、美しく手入れされた髪をシンプルに仕上げたヘアスタイルが思い浮かぶと思います。メイクは全てノーブルな印象。眉毛は太すぎず細すぎず、濃すぎず薄すぎず。アイシャドウもちょっと陰影の出るブラウン系でまとめてアイラインも適度な長さにする。チークも頬骨に沿った基本的な入れ方で、口紅もなじみのいいベージュピンク、というふうに具体的な方法が見えてくるんです。

 

――テーマは一つに決めた方がいいのでしょうか。

まずは「なりたいイメージ」をシンプルなワンワードに決めることが大切。ああもなりたい、こうもなりたいではなくて、一つに絞ります。「上品で知的な感じ」など、要素をプラスしていくことは後からいくらでもできるので、まずは大元となるテーマを決め、それに近づけるための具体的な方法を連想してみる。マインドマップの要領で一つの大きなテーマから枝分かれさせるようにキーワードを紙に書き出していくと、頭の中がクリアになって、具体的な方法も浮かびやすくなってくると思います。

 

周囲に惑わされず、本来の自分はどうなりたいかを大切に

 

――テーマを決めるとなると、ちょっと考えてしまいそうですが、直感で書いてしまっていいのでしょうか。

直感で、ぱっと浮かんだ言葉を書いてください。考えすぎてしまうと、こうなった方が世間受けするから、こうした方がモテるから、子どもがいるから、家族がこう言うから……というふうに理屈っぽくなってしまって、本来の自分の「なりたい」とは違うものになってしまうんですよね。世間も身近な人も関係なく、本来の自分はどうなりたいのか。それだけを考えることが大切。だからワンワードなんです。ぜひ、自分に考える隙を与えないで、直感で書き出してみてください。

 

――どうしても自分のなりたいイメージがわからないという場合もあるかと思います。

その場合は、「こういう女性にはなりたくないな」とか「このイメージにはこのスタイルは合わないな」というふうに、自分の中の違和感やNGを排除していくと、イメージしやすいかもしれません。例えば、がさつな女性にはなりたくないと考える。それはつまり、上品な女性になりたいということですよね。そこから具体的な方法を導いていけるんじゃないかなと思います。

 

なりたいイメージの要素は、すでに自分が持っているもの

 

――「なりたい」と「似合う」のギャップに悩んでいるという声も、よく耳にしますね。

私がいつも言っているのは、「なりたい」ということは「好き」ということであり、そして「好き」ということは、自分の中にその要素があるということなんです。その割合は10%かもしれないし、80%かもしれないけれど、その要素はその人が持っているものなんです。ヘアメイクアップアーティスト時代に読者モデルの変身企画もたくさん手掛けてきたけれど、その時もまず「なりたいイメージ」を聞くことから始めていました。「今の私とは全然違うんですけど、大丈夫でしょうか」ってみなさん心配するのだけれど、プロの目で見たら、全然大丈夫。確率としてはほぼ100%、なりたいイメージの要素をすでに持っているんです。

 

――それは美智子さんの経験から導き出された、美しさの法則ですね。

あくまで私の経験則ではあるけれど、さまざまな女性と接するなかで、人は自分の中にないものを「好き」とは思わないということがよくわかりました。自分のテーマを決めて、それに沿った表現の仕方を身につけていけば確実になれるから大丈夫! 「いやいや私なんて……」と思う必要は一切ないので、「なりたいものにはなれる!」という気持ちで、積極的にトライしてみてください。

 

――「なりたい」が決まると、コスメ選びも変わってくるでしょうか。

いろいろなものを試してみることは大切ですが、だからといって、あれこれ買い揃える必要はないと思います。テーマが決まれば、手持ちのアイテムでも使い方が変わってくるもの。例えば、いつものアイブロウでも、ちょっとぼかしを少なくするとシャープになるし、ぼかしを多くすればナチュラルになる。そういうメイク方法はMICHIKO.LIFEのウェブサイトでもお伝えしていますし、ネットなどで探せばいくらでも見つかる便利な時代です。そこはちょっと努力して探して、自分にあった方法を身につけてください。まずは、なりたい自分になるためのワンワードを決めること。自分はどうなりたいのかを、ありのままの自分と向き合って導き出してみてください。それが一番、その人が美しく輝けるキーワードになると思います。

 

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