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秋のアイメイクに、大人の深みと余裕を

秋のアイメイクに、大人の深みと余裕を

 

アイメイクに注目が集まる今秋。藤原美智子が大人の魅力を引き出すためのアイメイクについて語ります。

 

 

目元と眉で濃淡をつけて、こなれた雰囲気に

 

――この秋は例年以上にアイメイクに注目が集まっているように感じます。

秋になると新作コスメもたくさんリリースされるし、冬物のファッションとのバランスで、アイメイクをちょっと濃いめにしたくなりますよね。アイメイクを濃いめにする場合、2通りのやり方があって。一つはアイメイクの濃さに合わせて眉毛もしっかりめに描く。もう一つはアイメイクを濃くするからこそ、眉は引き算して少し薄めに描く。

おそらく簡単なのは前者で、アイメイクを濃くしたら眉も少し濃いめにしたり、ブラウンのアイブロウをグレーに変えたりする方が多いと思うんです。そうやって目元の強さを引き出すやり方もいいけれど、より“こなれ感”を出すならば、後者がおすすめ。アイメイクはいつもよりも濃くして、その分眉の濃さは少し弱めると、ぐっとおしゃれでこなれた雰囲気になるの。

 

――濃淡で魅せるアイメイク、どんなアイテムを使ったらいいでしょう。

目元に深みを出すなら、マスカラだけでなく、アイラインもマストです。大人の目元はぼやけた印象になりやすいので、アイラインを上まぶたの際だけではなく、下まぶたの目尻側にも引いて綿棒でぼかします。アイライナーは描きやすいリキッドタイプがおすすめ。アイテム次第で描きやすさや仕上がりが全然違うので、アイライナーに苦手意識のある方こそ、妥協なく選んでほしいところです。

 

くすみを深みに変える、大人のアイシャドウ使い

 

――くすみがちな大人の目元。アイシャドウはどんなものを選べばいいでしょう。

年齢を重ねるにつれ、誰だってまぶたはくすむもの。それをカバーしようとしてハイライトや明るめのカラーをのせてしまうと、返ってくすみが強調されてしまうことがあるの。だから、くすみになじむブラウン系のカラーを使うのがおすすめ。まぶたのくすみを隠すのではなく、自然のアイシャドウとして利用してしまう。私がずっと提案しつづけている「欠点を活かす」メイクですね。

 

――大人のアイメイクは「深み」がポイントなんですね。

くすみという影を光で飛ばそうとせずに、ブラウン系の落ち着いたカラーで陰影のグラデーションを作った方が、大人ならではの深みが出て、その人の魅力が自然に引き出せると思うんです。歳を重ねることを、深みや余裕が増していくことだと捉えると、日々のメイクが変わってくると思います。

 

眉は描き方ではなく、ぼかし具合で濃淡を調整

 

 

――アイライナーとアイシャドウで目元に深みを出したら、眉はどう描けばいいでしょう。

先ほどお話ししたように、アイメイクを強めた分、眉はいつもより少し薄めに仕上げて。ただ、薄くするといっても、描き方を弱めるという意味ではないんです。描き方はいつも通りでOK。その代わり、描いた後にスクリューブラシでアウトライン上をいつもよりもぼかすの。いつも2回ぐらいブラシでぼかしているのであれば、倍の4回ぐらいぼかす。そうすると眉は自然な印象に。ぼかし具合によって、眉は強さ・弱さのバランスが決まるんです。

 

――なるほど。眉の印象を弱めるためにアイブロウの色を変えるという方法もありますが、ぼかす方が手軽ですね。

アイブロウの色を変えるよりも、描いた後にスクリューブラシでぼかす方が簡単にソフトな印象にすることができるの。スクリューブラシは眉メイクにとって、実はすごく大事な小道具。ぼかし具合によって眉の印象を変えられるんですもの。MICHIKO.LIFEの「エッセンスブロウペンシル」にはスクリューブラシが付いているので、ぜひこの秋は、ぼかしテクニックをマスターしてみて。いつものアイメイクがきっと変わりますよ。

 

Photo:Sachiko Horasawa
Text:Sachiyo Kamata
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