大人の夏眉に「美しく滲む」という発想を
気温が上がって汗ばんだり、皮脂の分泌が増えるようになると、気になるのがメイク崩れ。なかでもアイブロウは落ちやすく、メイク直し必須のパーツです。藤原美智子が考える大人の夏眉メイク、その逆転の発想と簡単お直しテクニックとは。
「絶対落ちない」よりも「きれいに直せる」アイテムを
――初夏になり、汗によるメイク崩れが気になるシーズンになりました。
暑くなってくると、汗で滲まない・落ちないメイクに関心が向くようになりますよね。でも、汗をかいてメイクが崩れるのは自然なことだし、どんなアイテムを使っても完全には防ぎきれないもの。そこをなんとかしようと躍起になると、メイクが不自然な仕上がりになったり、落ちにくい分メイク直しがきれいにできなかったりということもあるんです。だから、絶対落ちないことにこだわるよりも、メイク直しを面倒だと思わないこと、お直しが簡単かつきれいにできるアイテムを選ぶことを大事にしたいですね。
――メイク直しを面倒にさせないアイテム選び、アイブロウペンシルの場合は、どんなものを選べばいいでしょうか?
新しいアイブロウペンシルを試すとき、手の甲に試し描きをする方が多いようですが、手の甲に描ける=油分が多く柔らかいということ。油分が多いと汗で落ちやすいんですね。それに、芯が柔らかいと、濃くついてしまうので不自然な眉になってしまんです。アイブロウペンシルは柔らかければいいというものではないと覚えておいてくださいね。
いかに品よく滲ませるか。さじ加減にこそ美意識が宿る
――MICHIKO.LIFEの「エッセンスブロウペンシル」は、確かに手の甲にはちょっと描きにくいですね。でも、ほどよい硬さがあって眉はすごく描きやすいですし、滲みにくいです。
ほどよい描きやすさとキープ力で、たとえ汗で滲んでも美しく見えるようにと開発したアイテムなんです。もちろん滲みにくい処方にはなっていますが、どうしても汗や皮脂でアイブロウが滲んでしまうことがある。そうした時に、いかに美しく自然に滲んで、簡単にメイク直しができるか……繰り返し試作して、その一点をひたすら探し求めました。そんな風に徹底的にこだわって開発したアイテムなので、おかげさまでたくさんのご支持をいただいて、ブランドを代表する人気アイテムになりました。
――メイクは時間と共に崩れるのが自然。そこに抗うのではなく、いかに美しく崩れていくか……。大人の女性が目指したい、本質的な美しさですね。
たとえ汗で滲んだとしても、いかに美しく品よく滲ませるか。汗をベタつきではなく、艶に魅せるか。そうした「さじ加減」にこそ美意識が宿ると私は思っています。「絶対落ちない・にじまない」というメイクアイテムの方がキャッチーかもしれないけれど、MICHIKO.LIFEが求めているのはそこではなくて。地味かもしれないけれど、本質的な美しさを追求していきたいし、いつまでもずっと使い続けたいと思える普遍的なアイテムを生み出していきたいと思っているんです。
お直しは、滲んだアイブロウと皮脂を拭ってから
――汗をかいても美しく滲むアイブロウですが、メイク直しのコツはありますか?
以前メイク直しのコラムでもお伝えしたように、メイクポーチにちょっと厚めのスポンジを常備しておくのがおすすめです。スポンジで滲んだアイブロウを軽く拭うと同時に皮脂を取り除き、パウダーファンデーションを薄く塗って、眉周りの肌をさらっとさせる。そのうえで改めて眉を描き直すときれいに仕上がり、滲みにくくなります。これから夏に向けて役立つテクニックだと思いますので、ぜひ試してみてくださいね。