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透明感の作り方・メイク後編

透明感の作り方・メイク後編

 

‘無駄な動き’が透明感を遠ざける原因に

さて前回の続き、後編のテーマは「ムダな動きをしないためには」です。
ところで、次のようなメイクの悩みがある人はいませんか?

 

  • メイクに時間をかけているのに、仕上がりがパッとしない
  • そんなにしてないのに何故か、厚化粧になる


それはメイクの基本やコツを知らないから、または無意識にメイクをしているからと言えるでしょう。
基本を知らないと、むやみに色を塗り重ねてしまい厚塗りに。コツを知らないと、効果的な部分に的確にメイクができないので、時間の割りには冴えない仕上がりに。どちらも知らないが故の‘無駄な動き’をしていることが原因です。
また色が薄ければナチュラルな印象になる、という思い込みもメイク効果のない仕上がりになります。

それぞれのメイクの基本やコツ

メイクの基本やコツを知ると、このような無駄が少なくなるし、少量でもメイク効果のある仕上がりになります。そして、それが透明感のある印象につながるのです。そのための各パーツの基本、またはコツを一つずつ挙げてみました。

【ファンデーション】
シミはファンデーションでカバーしようとしても、厚塗りになってしまうだけ。カバー用のコンシーラーで、その部分だけをカバーする。そしてパウダーファンデーションをその部分だけに蓋をするように重ねてフィックスする。

【アイシャドウ】
アイシャドウの基本は引き締め効果のある色とハイライト効果のある色を使って、メリハリのある目元にすること。引き締め色は、上まぶたのまつ毛際や下まぶたの目尻側にチップで(上瞼は指でも可)。ハイライトカラーは中指にとって、目を開けながら目頭の先端にトントンと置くように塗る。これだけでも目が1.5倍に。

【アイライン】
アイラインの1番のポイントは、まつ毛の間を埋めること。そして引いたあとにアウトラインを綿棒でぼかすこと。たくさんぼかすと、より自然に。少しだけぼかすとライン効果のある目元に。

【アイブロウ】
眉で大事なことは、力を入れずに描くこと(この方法は前編に書いていますので、参考にしてみてください)と、ぼかすこと。たくさん、ぼかすとより自然に。少しだけぼかすと眉が際立った印象に。

【チーク】
チークは「皮膚の上に塗るのではなく、顔の骨格にメイクする」つもりで頬骨を意識しながら。頬骨の外側から内側へとブラシを動かすと顔に立体感が。内側から外側へと動かすと、ふんわりとした色効果が。
つまり大人っぽく、或いはメリハリの効いた小顔にしたい時は外側から内側重視。可愛く、若々しくしたい時は内側から外側重視。ブラシの方向で印象は変わる。

【リップ】
口紅やリップペンシルは唇の色素に惑わされずに、唇の立体を意識して塗る。すると、ふっくらとしたくちびるに。色が浮いていると感じた時はティッシュで押さえる。すると似合う色は増える。

上記のようなことを、一つずつ意識しながらメイクをするだけでもメイク効果は上がるし、無駄も少なくなり透明感のある印象に近づくことができます。

‘なんとなく塗り’はしない

またアイシャドウを塗る時も、眉を描く時も全てのプロセスで無意味なメイクの動きはしない。そのように意識するだけでも一歩、‘透明感’に近づくことはできます。つまり、

 

  • アイシャドウは、なんとなく塗らない
  • ラインや眉は、なんとなくぼかさない


無意識ではなく、一つ一つの動作を「どのようにしたらメイク効果が出るか」或いは「どのようにしたら自然な印象になるか」などと、意識しながら手を動かすだけでも仕上がりは違ってくるはずです。
このような具体的なことは書ききれないほどありますが、「HOW TO」のメイク動画の中で解説していることもありますので是非、チェックしてみてください。また、これからもメイク動画にちょっとしたコツやポイントを少しずつアップしていきたいと思っています。

まずはトライしてみる。それを続けてみること

このように透明感のあるメイクにするためのコツはありますが、それを習得するには、やはり練習は必要。とは言っても特別なことではなく、毎朝のメイクをする時に意識しながら、あるいは休みの日に時間をとって練習するのもいいでしょう。
また最初から「できない」と尻込みをするのではなく、まずはやってみること。そして繰り返してみること。1回目の時は「絶対、私には無理!」と思っていたことも2回目、3回目と回を重ねるごとに誰でも上手になっていくものです。だから諦める前に、まずはトライしてみる。そして、それを続けてみる。これこそが一番重要なことかもしれませんね。

TEXT : MICHIKO FUJIWARA 

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