これからの時代を美しく生きていく 「トータルビューティ」という考え方
美しさは、外側からも内側からも高め、豊かにしていくことができる──「MICHIKO.LIFE」がコンセプトに掲げる「トータルビューティ」。実現するためのヒントを、藤原美智子さんに伺いました。
自分に自信を持つために「MICHIKO.LIFE」の力を
──「MICHIKO.LIFE」が大切にするトータルビューティという考え方についてお伺いしたいと思います。美しさは外側と内側の両方からつくられる、というのは、食事や運動などの生活習慣も大切だということですか?
もちろんそれらは美しさを育むためにとても大切なものです。栄養のある新鮮な食事を美味しくいただくこと、規則正しい生活、良質な睡眠、適度な運動は、すこやかな肌をつくってくれますからね。それはいわゆる「きほんのき」です。
──では「きほんのき」の先に必要なものとはなんでしょう?
それは「自信」です。自分を素直に肯定できるかということ。とはいえ、根拠のない自己肯定感には意味ないと思っています。「私には、こんな一面があったんだ」と素直に思える体験が必要なの。そのために役立つのが、メイクの力なんです。
──メイクが自信のきっかけをくれるんですね。
これまで、プロのモデルだけでなく、たくさんの一般の方にもメイクをしてきました。みなさんすっぴんのときは自分に自信がなくて、顔も俯きがちなのですが、メイクを終えると鏡に乗り出すんです。「これが私!?」という感じで。そのとき、瞳にパッと輝く星が入るんですね。そうすると表情にも仕草にも自信が溢れてくる。一度この自信を会得すると、メイクをオフしても残るんですよ。
──「MICHIKO.LIFE」のアイテムを使えば、自分に自信を持つことができそうですね?
「MICHIKO.LIFE」のアイテムは、誰でも簡単にきれいを実現できるよう工夫してつくっていますから、きっと自信への第一歩を踏み出せるはずです。そして、自分らしい美しさを育むためにはまだその先のステップがあります。
自信を持った自分で、どう人生を歩んでいくか
──自信を持ったその先のステップとは、どんなものですか?
きれいになった、自信がついた。その自分自身で、どんなことを実現していきたいかを考えること。そして行動することです。
──きれいになること=トータルビューティの到達点ではないのですね。
人生の目的は何?ということに意識を向けることが大切だと思うんです。私たちは、きれいになることだけを目的にしているわけではないですよね。きれいになって肯定できた自分を使って、何をしたいのか、どう生きるのが幸せかを考えている。その先にこそ本当の自信が生まれるし、表情が輝いていくのだと思います。
──造形ではなく、表情に美しさが宿るのですね。
いきいきしている人ってきれいだと思いませんか?それがきれいの本質だと思うんです。もちろん人生には、いきいきできるときばかりではない。でも、流れに身を任せていれば、たとえ海の底まで落ちたような時期があったとしても、また上へ上がっていける。いつだっていきいきと輝くための道は開かれていると思います。
自分らしさをみつけるヒントは「こだわり」
──若さにこだわったり、流行にこだわったりするのではなく、流れに身をまかせていくこと。これは藤原さんがずっと仰っていることですよね。
もう何十年も前から言っているのだけど、「なんて」「どうせ」「だって」はきれいの禁句。私なんてどうせ、だって○○だから……、これらの言葉からは何の進化も生まれないと思うのね。そんな風に思ったら自分自身がかわいそう。今の自分自身の「らしさ」を意識しながら、自分らしい美しさを開花させること。それは、いつからでもできるのですから。
──自分らしく生きる、自分らしい美しさをみつける、というのも最近は非常によく聞かれる言葉ですが、具体的には何をしたらいいのでしょう?
「こだわってみる」ことだと思います。たとえば、写真を撮るときに色々な角度から撮ってみる。カフェでいただくお茶の写真を撮るなら、アングルや、距離感にこだわって何回も撮り、比較検証してみる。あるいは、自分の脚の形にあわせてスカートを選んでみる。どんな丈、形、色、素材のものがいいのか、試着して吟味してみる。おしゃれには自信がないという方がいますが、こだわる分だけおしゃれになれると思うんです。
──ちょっとした違いに敏感になるということですね。
「これでいいや」と投げやりになるのではなく、これとこれはどう違うんだろう?どちらが私にとって心地いいかしら?と吟味することが大事。たとえば物書きは、ここに句点を打つべきか、ここはひらがなで書くべきか、ということもこだわりますよね。何にでもその細部に「自分らしさ」が宿るんです。「美は細部に宿る」という言葉があるけれど、その通りだと思うの。その細部の集大成が自分自身になるし、自分の選択すべてが美しさや輝きにつながる、と考えると、人生は楽しくなるのではないかしら。
PHOTOGRAPHY : Yoshihiro Miyagawa