“おこもり美容”で自分を労る最高の休日を。

もうすぐゴールデンウィーク。絶好の行楽日和ではあるけれど、人混みを避けて家でのんびり過ごすという人も多いのでは? 藤原美智子が、肌と心を労る休日の過ごし方について語ります。

休日は明るいバスルームで、知も美も磨

――もうすぐゴールデンウィーク。美智子さんは、どのように過ごされますか?

私はもともと人混みが苦手なので、連休はほとんど出かけないの。今年も下田の家でのんびり過ごす予定です。家で何をするかというと、まず、お風呂! 私はお風呂が大好きで、普段も朝と夜に入るのだけれど、休日は昼間にもお風呂に入るの。この間のお休みは、朝・昼・夕・夜と、1日4回もお風呂に入っちゃいました。

――昼間のバスタイム、贅沢ですね!

日中の明るい光が差し込むバスルームで、湯船に浸かりながらiPadで大好きな本を読む……これが私にとって最高の休日の過ごし方なの。お風呂では、読書の合間にパックやスクラブもします。フェイスやデコルテ周りは、普段どおりにMICHIKO.LIFEの「スパークロイドエッセンス」で泡パックして、ボディは自家製の糠スクラブでマッサージ。糠スクラブは精米機で精米する時に出た糠に水を少量混ぜてペースト状にしたものなのだけれど、これを使うと肌がしっとりツルツルになるの! ゴシゴシ擦らず、自分を慈しむように優しくなでるようにしています。手軽でおすすめです。

時間にメリハリをつけ、日常の中に非日常感をくる

――美智子さんの休日の過ごし方は、特別なことをしなくても贅沢な時間を過ごせるという好例ですね。

連休だからといって「お出かけしなくては!」とか、おこもり美容だからといって特別なアイテムを用意しなくてもいいんじゃないかなと思うんです。私にとって“自分を労わる”ということは、日常生活ではなかなかできないことや、自分の好きなことを思い切りすることなの。その一つが、お風呂。毎日習慣で入っているけれど、日中にゆっくり入ることも、お風呂上がりにバスローブを着てサンルームのソファーにごろんと寝転ぶことも、なかなかできないこと。湯船に浸かりながら「早く出て、あれとこれをしなくちゃ!」と考えたり、夫に「まだ入ってるの?」なんて言われたりすることなく(笑)、好きな時に好きなだけお風呂に入る! これが私にとっては贅沢なことなの。

――“お風呂に入る”というありふれた行為でも、時間や気持ちに余裕があるかないかで感じ方が全く違いますよね。

“時間をちょっと贅沢に使う”ということが、自分を労る・慈しむということにつながるのではないかしら。でも、そのためにはやらなきゃいけないことを片付ける必要があるのよね。家事や仕事を前日までに集中して終わらせて、休日は1日しっかり休むというように、メリハリをつけるということも大事じゃないかなと思います。

――仕事や家事の合間にちょこちょこ休憩はできても、丸1日しっかり休むって意外とできないですよね。

週末だけだと丸1日休むって難しいけれど、ゴールデンウィークのような連休は休みがつくりやすいと思うし、普段忙しい人こそ意識的に休日を作るようにしてみてはどうかしら。そのためにも前日までにやらなきゃいけないことを全部やり終えて、「今日は休日だからね!」と家族に宣言して(笑)、1日中、自分の好きなことだけをして過ごす。そうやってメリハリをつけると、日常でも非日常感はつくれるし、満足度の高い休日になるんじゃないかなと思います。

メイクのリスキリングで、少しだけ新しい自分に出会う

――お風呂や読書のほかに、おすすめの過ごし方はありますか?

前回のコラムで“大人の学び直し”についてお話ししたけれど、ゴールデンウィークは “メイクのリスキリング”なんてどうかしら? 例えば、いつもとは違う眉の太さにトライしてみたり、アイラインの目尻のハネをちょっとだけ長くしてキャットアイ風にしてみたり。メイクは失敗しても洗えば落ちるし、手持ちのコスメでもメイクの仕方を少し変えるだけで印象は変わるのよね。いつもよりも時間があるゴールデンウィークこそメイクをアップデートするのに、いい機会じゃないかなと思います。

――メイクのリスキリングもそうですが、普段やってみたいなと思いつつ、時間がなくて諦めていることってありますよね。

普段よりもちょっと新しい眉の太さが、ちょっと新しいアイラインの長さが、ちょっと新しい自分を連れてきてくれる。それがまた連休明けの日常生活に活力を与えてくれるのではないかしら。いつもは読まないような本を読んでみるのもいいですよね。私も読みたかった本が届いたばかりで、今から読むのを楽しみにしているの。お出かけ派も、おこもり派も、やりたいことを思い切り楽しんで、自分を労る最高の休日を過ごしましょう。

Photo:Sachiko Horasawa Text:Sachiyo Kamata