“あざとい”はもう古い!?

新しい年の幕開け。藤原美智子が2026年に注目する新しい女性像とは。

あざと女子”はつらいよ?!

数年前くらいから女性像を語るキーワードとして “あざとい”という言葉をよく耳にするようになりました。計算された可愛らしさや女性らしさが今の時代の“モテ”につながったのか、テレビ番組のテーマになったり、“あざと女子”という新たなワードも生まれたりとトレンド化。ただ、漢字で「小聡明い」と書くように、あざとさは賢さがなければできない高度なテクニック。誰でも簡単に真似できるものではないし、あざとい女性を演じると異性にモテる反面、疲れることだと気づき始めた女性も多いのでは?

モテや好感度のために演じない

そんななか、“あざと女子”とは正反対の女性像として注目を集めているのが、日本初の女性首相となった高市早苗さん。賢さと強さをストレートに打ち出す姿に憧れる若い女性たちが一気に増え、“サナ活”と呼ばれる推し活も盛り上がっている様子。

世界を見渡しても、政治、王室、経済などの分野で生き生きと活躍する女性リーダーの存在がここ数年、際立っているように感じます。こうした女性リーダーの活躍が、あざとさに疲れた女性たちの背中を押し、モテや好感度を意識して男性が求める理想の女性像を演じるをやめ、女性の賢さや強さをそのまま出していいんだという気持ちを高めているのかもしれません。

一昔前は女性が賢さや強さを出すと嫌がる男性も多かったのですが(苦笑)、時代とともにジェンダーに対するとらわれる考えが薄らいできていると感じます。不確実で情報過多な世の中に疲れている人も多いのか、女性ならではの母性を感じる賢さ、強さは男女問わず求められている。そのように感じます。

“あざとい”はもう古い!?

母性を感じる賢さ、強さとは?

母性を感じる賢さ、強さというのは何かというと、一歩引いて俯瞰で物事を見れる視点、わかりやすく言えば、「しょうがないわね」と思えることではないかしら。仕事でも夫婦関係でも子育てでも、「もういい加減にして!」と言いたくなるような場面は誰しも少なからずあるはず(苦笑)。

そういう時は、女神になって相手を優しく包み込むような気持ちで、「しょうがないわね」「面白いな」と心の中で呟いてみる。そうすると自分の視点が一段上がるので、相手と同じ土俵に立って対立することを避けられる

もちろん、言いたいことはきちんと伝えるべきだけれど、伝え方まで計算する余裕があることが女性の賢さ、強さではないかと思うんです。なるべく感情に左右されず、思考で自分自身をコントロールすること。これは私自身も日々心がけていることです。

視野を広げ、心に余裕を持つために

これからを生きる女性にとって、賢さや強さはますます欠かせないエッセンスになっていくはず。それを磨くには、やはりいろいろな本を読んだり、いろいろな人と話をしたり、視野を広げることは欠かせません。

自分の狭い世界だけで生きていると行き詰まってしまうこともあるけれど、「世の中にはこういう考え方もあるんだ」と知ると視野は広がり、余裕が生まれ、不確実な時代でも解決の糸口が見つけやすくなるのではないかなと思います。新しい年の始まり、より良い生き方のヒントになるような新しい女性像を見つけて自分自身を磨いていきたいですね。

“あざとい”はもう古い!?

Photo:Sachiko Horasawa Text:Sachiyo Kamata